「専攻医研修」医師61人 県外転出超過続く/青森県発表

青森県は1日、2020年度から県内の医療機関で「専攻医研修」に臨む医師は61人で、前年度から4人減少したと発表した。研修先の医療機関の選択状況をみると、県外への転出数が県内への転入数を超過。医師の大都市圏への流出を懸念する県は「若手医師が県.....
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 青森県は1日、2020年度から県内の医療機関で「専攻医研修」に臨む医師は61人で、前年度から4人減少したと発表した。研修先の医療機関の選択状況をみると、県外への転出数が県内への転入数を超過。医師の大都市圏への流出を懸念する県は「若手医師が県内病院で専門性を高めることが、医師不足を改善し、医療体制を維持していく上で重要だ」と強調した。[br] 新専門医制度は、医師免許取得後に2年間の臨床研修を終えた医師が、19項目ある基本領域に設定されたプログラムからいずれかを選んで研修を続け、専門医の認定を受ける仕組み。18年4月からスタートした。[br] 県によると、3月末に県内で臨床研修を終えた医師は74人。うち53人が県内に残り、21人が県外で勤務する。県内で専門研修を受けるのは、県外からの8人を含め計61人となる。[br] 病院別の受け入れ状況をみると、弘前大医学部付属病院が54人で全体の9割を占める。県は大学病院の専門性と若手医師の専門医志向が合致したとみている。[br] 専門研修を行う病院について、県外から県内を選択した医師は8人だった一方で、県内から県外を選択した医師は12人。転出と転入との差は年々縮まっているが、転出超過は続く。[br] 県医療薬務課の若松伸一課長は「県内の病院で勤務しながらキャリア形成ができる仕組みを充実させるため、弘前大など関係機関との連携強化を図っていく」とコメントした。