20年度予算 2・6%減、6738億円/青森県内市町村

青森県が1日発表した県内市町村の2020年度普通会計当初予算総額は、前年度比2・6%減の6738億6千万円で、過去10年では19年度に次ぐ2番目の規模となった。歳出に占める割合は義務的経費が46・8%、投資的経費が13・4%、物件費などその.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県が1日発表した県内市町村の2020年度普通会計当初予算総額は、前年度比2・6%減の6738億6千万円で、過去10年では19年度に次ぐ2番目の規模となった。歳出に占める割合は義務的経費が46・8%、投資的経費が13・4%、物件費などその他は39・7%。人件費などの義務的経費の上昇が続き、財政硬直化が進行している。[br] 歳出の増加額が最も大きかったのは統合庁舎建設事業費を計上した南部町の24億4千万円。鯵ケ沢町18億4700万円、弘前市7500万円と続いた。[br] 減少額は青森市が73億9600万円で最も大きく、次いで総合保健センター整備事業が完了した八戸市64億1600万円、平川市22億1千万円だった。[br] 自治体の貯金に当たる積立金残高は11・1%減の1522億1千万円となる見込み。老朽施設の更新など大規模な公共施設整備事業が続き、ピークだった17年度(1798億4800万円)以降、減少が続いている。借金に当たる地方債残高も同様の理由で増加傾向にある。[br] 県市町村課の担当者は「市町村財政の厳しさに変化は見られない。新型コロナウイルス対策で当初予算を精査し、予算の組み替えを迫られる市町村もあるとみられる」としている。[br] 普通会計は、一般会計と公営事業会計以外の特別会計の合計額を指す。