【新型コロナ】厳戒下の大型連休へ 行楽地「今は自粛して」看板設置、パトロール実施も

種市海浜公園の閉鎖とサーフィン自粛を呼び掛ける看板=27日、洋野町種市 
種市海浜公園の閉鎖とサーフィン自粛を呼び掛ける看板=27日、洋野町種市 
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛要請が続く中、行楽地を抱える青森、岩手両県の自治体が観光客の流入抑止に頭を悩ませている。29日から始まるゴールデンウイーク(GW)を前に、利用自粛を掲げる看板を設置したり、パトロールを実施したりして厳戒.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛要請が続く中、行楽地を抱える青森、岩手両県の自治体が観光客の流入抑止に頭を悩ませている。29日から始まるゴールデンウイーク(GW)を前に、利用自粛を掲げる看板を設置したり、パトロールを実施したりして厳戒態勢を敷く構えだが、「対応には限界がある」との声も。人が密集すれば感染拡大を招く恐れもあるため、「心苦しいが、とにかく今は自粛してほしい」と必死に訴えている。[br] 北奥羽地方でも有数のサーフスポットとして知られている洋野町の海岸。町サーフィン友の会によると、例年、連休中は県内外から多くのサーファーが訪れ、関東圏のナンバーも珍しくない。一方、このような密集状況は感染リスクを高める可能性があり、同町は今年、22日から5月6日まで種市海浜公園の閉鎖を決定。利用の自粛を求める看板も町内各所に設置した。[br] ただ、砂浜全てを閉鎖することはできないため、実質的には個人の判断に任せざるを得ないのが現状。町の担当者は「日本サーフィン連盟も自粛を呼び掛けており、来るのは控えてほしい」と強調。同会の澤山喜一会長も「今は力を合わせて自粛し、1日も早くサーフィンが楽しめることを願ってほしい」と強調した。[br] GWの時期には、一面に広がる菜の花畑を見に大勢の観光客が訪れる横浜町も対応に苦慮。畑が町内各地に点在しているため、規制が難しい。このため、町産業振興課は自粛要請の看板を設置するだけでなく、期間中に職員が巡回して観光客がいた場合は注意を促すという。[br] 町の担当者は「菜の花の町で売っているのに、『来ないで』と言うのは本当に情けない。こんな日が来るとは思わなかった」と複雑な思いを吐露。「来年こそはきれいな花を見に来てほしい」と話した。[br] 昨年、GW期間中に約23万人が訪れた十和田市の奥入瀬渓流や十和田湖では石ケ戸休憩所などを休館にしたほか、桜の開花情報の提供を取りやめるなど人が集まらないように対策を徹底。日本有数の桜の名所・弘前公園(弘前市)も、桜の開花時期に当たる4月10日から5月6日まで園内を閉鎖した。[br] 青森県観光企画課は「取り組みに反して観光地を訪れる方が出ると、(感染防止の)目的が十分に達成できなくなる。趣旨を理解し、外出の自粛をお願いしたい」と訴えた。種市海浜公園の閉鎖とサーフィン自粛を呼び掛ける看板=27日、洋野町種市