【新型コロナ】29日から休業要請のGWスタート/八戸市内の大型商業施設対応さまざま

青森県が対象事業者に休業要請したゴールデンウイーク。大型商業施設は食料品売り場などの営業を継続する(写真はコラージュ。左上から時計回りにピアドゥ、ラピア、三春屋、さくら野八戸店)
青森県が対象事業者に休業要請したゴールデンウイーク。大型商業施設は食料品売り場などの営業を継続する(写真はコラージュ。左上から時計回りにピアドゥ、ラピア、三春屋、さくら野八戸店)
新型コロナウイルス特別措置法に基づき、青森県が県内の対象事業者に休業要請したゴールデンウイーク(GW)が29日~5月6日の期間でスタートする。八戸市内のショッピングセンターや百貨店といった大型商業施設は、要請対象に該当しない食料品販売など生.....
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 新型コロナウイルス特別措置法に基づき、青森県が県内の対象事業者に休業要請したゴールデンウイーク(GW)が29日~5月6日の期間でスタートする。八戸市内のショッピングセンターや百貨店といった大型商業施設は、要請対象に該当しない食料品販売など生活必需品売り場の営業を続け、外出自粛で高まる“巣ごもり需要”に応える。県が休業要請を公表した24日夜から、事業者側の準備期間はわずか4日間。何十もの店舗が入る商業施設は、急ピッチでGWの営業体制を決める対応に追われた。[br] 江陽2丁目の「ラピア」は1階のスーパー部分、2階の長崎屋、3階のドン・キホーテの営業を継続。専門店は原則休業し、生活必需品を扱う一部は店を開ける。ファンタジードームやフードコートは休業する。[br] ラピアは約70の専門店で構成するため、運営会社の八戸ショッピングセンターは一つ一つの業態について県に問い合わせ、早急に営業体制を検討した。荒井利光企画課長は「営業する店舗も感染防止策を徹底し、感染源にならないように細心の注意を払う」と話す。[br] 沼館4丁目の「ピアドゥ」は、閉店時間を1時間早めた上で営業。運営会社の八戸臨海開発によると、核テナント・イトーヨーカドー八戸沼館店の食料品売り場をはじめ、フードコートも開場する。専門店は一部休業するテナントもあるが、原則営業するという。[br] 中心街にある百貨店は対応が分かれた。25日から時短営業に入っている十三日町の三春屋は、5階のレストラン街のみ休業する。地下の食料品売り場と1階フロアは午前10時から午後7時半まで営業し、衣料品などを取り扱う2~4階は午後5時で閉店する。ただ、1階の化粧品店などは既に自主的に休業している。[br] 三日町のさくら野八戸店は臨時休業し、地下の食料品フロアのみ営業することを決めた。八戸プラザホテルが直営する6階の「レストラン樹林」は店を開けないため、1階の正面入り口で午前11時半からテークアウト料理を販売する。メニューは五目あんかけ焼きそば、カツカレーなど5種類の予定。樹林の根市一美店長は「店の利用客は年配の方や一人暮らしの方が多い。常連客のためにもテークアウトの形で商品を提供したい」とPRする。[br] 一方、今回の休業要請に対しては困惑の声も多い。ある商業施設の関係者は「生活必需品の範囲があいまい。定義をどのようにでも解釈できる玉虫色のようなものだ」と不満を示す。[br] 別の関係者は「飲食店は自主的に休めば協力金をもらえるが、同じ休業要請対象外の衣料品店などには支給されない。協力金なしでGWに休む店はなく、果たしてそれで外出抑制になるのか」と課題を指摘した。青森県が対象事業者に休業要請したゴールデンウイーク。大型商業施設は食料品売り場などの営業を継続する(写真はコラージュ。左上から時計回りにピアドゥ、ラピア、三春屋、さくら野八戸店)