【緊急事態宣言】初の週末 中心街、大型商業施設は人出激減/青森県南

緊急事態宣言が全国に拡大されてから初の週末を迎えた八戸市中心街。車や人通りはまばらだった=18日午後2時15分ごろ
緊急事態宣言が全国に拡大されてから初の週末を迎えた八戸市中心街。車や人通りはまばらだった=18日午後2時15分ごろ
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ緊急事態宣言の対象が全国に拡大されてから初の週末を迎えた18日、青森県南地方では、普段は多くの人が訪れる大型商業施設や中心街は人出が激減し、閑散としていた。一方、スーパーなどでは食材など生活必需品を買い求め.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ緊急事態宣言の対象が全国に拡大されてから初の週末を迎えた18日、青森県南地方では、普段は多くの人が訪れる大型商業施設や中心街は人出が激減し、閑散としていた。一方、スーパーなどでは食材など生活必需品を買い求める客が訪れ、普段の週末の光景が広がったほか、比較的人が密集しにくい公園や河川敷で子どもたちを遊ばせる家族連れの姿も。「こんな状況だから仕方がない」「一体いつまで続くのか」。市民らはやり場のない不満や不安を抱えながら、それぞれの1日を過ごした。[br] 普段、週末は多くの買い物客などでにぎわう、おいらせ町のイオンモール下田では、専門店街を臨時休館にした影響もあって、人影はまばらだった。また、八戸市中心街も人通りは少なく、週末は満車状態になることもある駐車場も空車が目立った。[br] 同市江陽2丁目の「ラピア」に友人と訪れた同市鮫町の80代女性は「いつもの半分以下しか人がいない」と驚いた様子。「私たちも年だから外を出歩くのは怖いけど、必要な買い物はしないと暮らしていけないから…」と困惑していた。[br] 高校の出校日で帰宅途中に市中心街に立ち寄った市内の女子生徒(15)は「これからは外へ出歩けないし、学校から課題もたくさん出た」と浮かない表情。「正直自由に外出したいが、こういう状況だから仕方ない」と肩を落とした。[br] 市内のスーパーマーケットでは普段通り、買い物客の姿が見られた。ただ、中学生の娘とともに訪れた同市のパート女性(43)は「日常生活に必要な買い物以外、外出は最小限に控えている」と警戒。「こんな状況が一体いつまで続くのだろうか」と不安を隠せない様子だった。[br] 一方、小中学校の休校が続く中、子どもたちを外で遊ばせようと、市内の公園や河川敷へ繰り出す家族連れの姿も。新井田公園で小学生の子どもとサッカーをしていた市内の男性会社員(37)は「休校期間、子どもと一緒に近所を散歩するなどしてきたが、どうしても運動する機会が少なくなってしまうので、外へ連れてきた」と話す。[br] 馬淵川沿いの広場で親子で遊んでいた同市の男子児童(10)は、「クラス替えで仲のいい子とせっかく一緒になったのに、なかなか会えなくてさみしい」と胸中を明かしつつ、「ウイルスは目に見えない怖いものなのでしょうがない」と気持ちを押し込めた。[br] 自宅で長時間過ごすことを踏まえ、漫画やDVDのレンタル店に足を運ぶ市民も目立った。中学生の娘と市内の店舗を訪れた団体職員の女性(43)は「本当は外に遊びに連れて行ってあげたいけれど、こんな状況では難しい」と諦め気味。緊急事態宣言の全国への拡大については「いよいよ身近に迫ってきた感じがして怖い。1日も早く安心できる日がきてほしい」と願った。緊急事態宣言が全国に拡大されてから初の週末を迎えた八戸市中心街。車や人通りはまばらだった=18日午後2時15分ごろ