【新型コロナ】弘大卒業式当日に30人で会食 秋田で感染確認の研修医

学生の行動歴などについて説明する渡邊淳平理事(左)=3日午後6時半ごろ、弘前市
学生の行動歴などについて説明する渡邊淳平理事(左)=3日午後6時半ごろ、弘前市
新型コロナウイルスに感染した秋田県大館市立総合病院の20代男性研修医について、弘前大は3日、3月に同大を卒業していたことを明らかにした。同大卒の研修医1人が4月から勤務する三沢市立三沢病院は、研修医が濃厚接触者に当たるとし、同日午前から7日.....
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 新型コロナウイルスに感染した秋田県大館市立総合病院の20代男性研修医について、弘前大は3日、3月に同大を卒業していたことを明らかにした。同大卒の研修医1人が4月から勤務する三沢市立三沢病院は、研修医が濃厚接触者に当たるとし、同日午前から7日午前8時まで休診することを決定。三沢病院の研修医に自覚症状はなく、PCR検査の結果、陰性と判明した。同病院は同じ場所で研修を受けていた看護師9人、その他職員4人の計13人を自宅待機とした。[br] 三沢病院は休診の間、薬をもらう患者のみを受け入れる。救急や休日、夜間の患者の受け入れは休止。入院患者への外部からの見舞いを禁止する。[br] 一方、弘前大によると、感染した大館市の男性研修医は3月9~17日にスペイン、フランスを旅行。同行者5人は同じく3月に同大を卒業し、八戸市立市民病院を含む青森県内外の病院で研修医となった。[br] 大館の男性研修医は17日に羽田空港に到着後、川崎市内のホテルに1泊し、翌18日に自家用車で弘前市のアパートに帰宅。23日に行われた卒業式には出席せず、その日の夜に市内の居酒屋で開かれた会食に参加。計3店を回り、三沢病院の研修医らを含む同級生や下級生ら約30人が同席していた。[br] 一緒に海外旅行した他の研修医のうち、4人は陰性で、1人が検査の結果を待っている。弘前保健所は会食の同席者を濃厚接触者と見ており、特定を急いでいる。[br] 弘前大は今春の医学部卒業生が研修医として勤める21都道府県の61病院に注意を喚起した。3日に会見した廣田和美医学研究科長は「これから医者になろうという身で、危機管理意識が足りなかったと思う。医師の倫理観や危機管理意識を育てる授業を強化し、理解ある学生を育てていく」と険しい表情で語った。学生の行動歴などについて説明する渡邊淳平理事(左)=3日午後6時半ごろ、弘前市