旅客運輸収入が大幅減 青い森鉄道19年度決算

新型コロナウイルスの影響を説明する千葉耕悦社長=23日、青森市
新型コロナウイルスの影響を説明する千葉耕悦社長=23日、青森市
青い森鉄道(千葉耕悦社長)は23日、2019年度の事業収支見込みを公表した。新型コロナウイルス感染症に伴う利用者減で収入が大幅に減少、鉄道施設を所有する県に対し、3年ぶりに線路使用料の減免措置を申請した。減免見込み額は約7700万円で、減免.....
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 青い森鉄道(千葉耕悦社長)は23日、2019年度の事業収支見込みを公表した。新型コロナウイルス感染症に伴う利用者減で収入が大幅に減少、鉄道施設を所有する県に対し、3年ぶりに線路使用料の減免措置を申請した。減免見込み額は約7700万円で、減免後の税引き後損益は192万円。同社は影響を精査中で、現時点で減収は約8千万円に上る見込みという。[br] 同日、青森市で開かれた取締役会後、千葉社長が説明した。[br] 旅客運輸収入は14億6535万円で、前年度比4・6%減の見込み。上期は好調なインバウンド(訪日外国人旅行)の影響もあり、前年度を上回る収入を確保していた。秋の台風19号や消費税増税による落ち込みは、経費削減などの努力で黒字を守っていたが、新型コロナウイルスの発生で減収が決定的となった。[br] 利用者数は2月中旬ごろから落ち込み始め、3月上旬からは学校の休校なども加わり、1日当たりの売り上げが例年の半分となる日もあったという。[br] 自主事業である旅行業は赤字が前年比42・2%増加し、563万円の計上を見込む。政府によるイベントの自粛要請などを受け、旅券の払い戻しや旅行控えが相次いだのが要因。[br] 走行距離に応じてJR貨物と負担を配分する線路使用料の支払い見込み額は4億2799万円。同社の負担見込み額は5億596万円だったが、15・4%に当たる7797万円の減免を申請した。新型コロナウイルスの影響を説明する千葉耕悦社長=23日、青森市