【新型コロナ】宿泊予約前年比4割減 売上減企業も拡大/青森県内3月

新型コロナウイルス感染症による青森県内の観光や経済への影響について、県が宿泊施設を対象に実施した緊急調査で、3月の宿泊予約状況(延べ人数)が前年同期比で約4割落ち込んでいることが19日、分かった。外国人旅行者の予約が約80%減少しているほか.....
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 新型コロナウイルス感染症による青森県内の観光や経済への影響について、県が宿泊施設を対象に実施した緊急調査で、3月の宿泊予約状況(延べ人数)が前年同期比で約4割落ち込んでいることが19日、分かった。外国人旅行者の予約が約80%減少しているほか、国内旅行者の予約も約4割の減少となっている。中小企業を対象にした調査でも「前年に比べて売り上げが減った」と答えた企業が増加し、影響が急速に拡大している。[br] 同日の県議会商工労働観光エネルギー委員会で、県が報告した。宿泊施設に対する調査は2月28日から3月10日にかけて実施。県月例観光統計の対象となっている78施設のうち、71施設が回答した。[br] 2月の宿泊者数は前年同月比で微減にとどまる見込みだが、感染が国内外で拡大した3月は大幅に悪化している。[br] 3月の予約状況を比較すると、2019年は13万9508人だったが、20年は7万9529人と43・0%の減少となっている。20年の予約状況のうち、外国人は1116人(前年同期比79・6%減)。国内旅行者は7万8413人(41・5%減)となった。[br] 一方、中小企業に対する調査は302社を対象に実施。18日現在、最近1カ月の売上高が前年同期比で減少したとした企業は178社で、2月20日にまとめた前回調査の28社から大幅に増加した。[br] 業種別では、インバウンド(訪日外国人客)の減少と、外出やイベント自粛要請の波を大きく受けた飲食業と宿泊業の影響が特に深刻だった。宿泊業は93・8%、飲食業は81・4%が減少したと回答。また、前年同月比で20%以上売り上げが悪化したと答えた企業が88社あった。[br] 中小企業支援について県は25日、国の担当者や金融機関、商工団体などの関係者を集め、緊急連絡会議を開く予定だ。