「SEの経験、地元に還元」 UターンでPC教室創業

パソコン塾を創業した村上雄祐さん=2月下旬、八戸市北白山台3丁目の「シグマ・ゲート」
パソコン塾を創業した村上雄祐さん=2月下旬、八戸市北白山台3丁目の「シグマ・ゲート」
階上町出身の村上雄祐さん(31)が今年2月、八戸市北白山台3丁目にパソコンスクール「シグマ・ゲート」を創業した。大手ゲーム会社の作品制作などで経験を積んだ後、一昨年に地元にUターン。教室は初心者向けだが、最終的にはプログラミング技術の習得を.....
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 階上町出身の村上雄祐さん(31)が今年2月、八戸市北白山台3丁目にパソコンスクール「シグマ・ゲート」を創業した。大手ゲーム会社の作品制作などで経験を積んだ後、一昨年に地元にUターン。教室は初心者向けだが、最終的にはプログラミング技術の習得を目指すなど、プロのシステムエンジニア(SE)らしく指導目標に妥協はない。村上さんは「パソコンは怖いものではなく、便利なもの。面白さを伝えていきたい」と意欲を燃やしている。[br] 村上さんは、青森県立八戸商業高を卒業後、東京のIT企業に就職した。3年間勤め、システム運用などを担当していたが、より高度な技術の習得を目指して専門学校に入学。その後は都内で再就職し、大手ゲーム会社が手掛けたアクションRPG作品の制作に携わるなどプログラミング技術に磨きをかけた。[br] 上京前から30歳までに地元に戻ると決めていたといい、一昨年に市内のシステム会社に転職。仕事は順調だったが、2020年度からのプログラミング教育必修化のニュースを目にしたことが、人生の転機になった。[br] 「SEとして培ってきた知識、技術を市民に還元できるのではないか」―。元々、人にものを教えるのが好きだったこともあり、パソコンスクールの開業を決断。「型にはまらない自己流の教室にしたい」と、パソコンシステムや教材などは自作した。[br] 大手パソコン教室は個別指導が主流だが、シグマ・ゲートでは、コミュニケーション能力の向上を図るため集団で学習する。生徒同士で情報共有することで授業内容への理解を深める狙いもある。「電源の入れ方が分からないような人も受け入れる」(村上さん)予定で、エクセル操作やタッチタイピングといった基本から、最終的にはプログラミングまで指導する考えだ。[br] 「これからはプログラマーという職業の重要性が増す」と村上さん。「IT業界は常に進化している。学校では子ども向けの教材を使用するが、プロのSEとして、もっと上のレベルまで学べるように指導していきたい」と力を込める。[br] 指導は4月からスタートする予定。小学生だけでなく、幅広い年代の生徒を募集している。[br] 問い合わせは、シグマゲート=0178(38)8370=へ。パソコン塾を創業した村上雄祐さん=2月下旬、八戸市北白山台3丁目の「シグマ・ゲート」