野菜価格低迷で8983万円補塡/おいらせ農協

おいらせ農協(本店・三沢市、沖澤繁弥組合長)は28日の青果物価格安定共助会総代会で、野菜価格の低迷を受けた2019年の独自の価格補塡額が8983万円に上ったことを明らかにした。過去最大規模の支払額という。ただ、価格は依然として低調なままで、.....
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 おいらせ農協(本店・三沢市、沖澤繁弥組合長)は28日の青果物価格安定共助会総代会で、野菜価格の低迷を受けた2019年の独自の価格補塡額が8983万円に上ったことを明らかにした。過去最大規模の支払額という。ただ、価格は依然として低調なままで、20年分も多額の補塡が必要となる可能性がある。[br] おいらせ農協は三沢市と六戸町がエリア。19年の野菜販売実績は57億3067万円と前年比16・2%減だった。品目別ではゴボウが27・5%減の10億4559万円、ニンニクは20・5%減の14億4899万円、ニンジンは38・4%減の5億8747万円。ナガイモは6・8%増の18億1916万円だった。[br] 同農協は青森県内で唯一、野菜の共助会を持ち、価格が低迷した場合、品目ごとに補給準備金を支払っている。今回の主な支払額はニンジン4482万円、ゴボウ2952万円、ダイコン760万円、ニンニク494万円などとなった。[br] 同農協やさい推進委員会の浦田秀人委員長は「多くはないが、補塡がなければ大変だった。ただ、価格が低い状況は続きそうで今年も厳しいだろう」との見方を示した。[br] 沖澤組合長は「農家の生産意欲をなくさないための価格補塡。ただ現在も価格が安く、上がる状況にない。農業を辞める人が出ないか心配だ」と懸念し、農協として野菜販売に力を入れる姿勢を強調した。