金融機関の満足度「67・5点」で微減 青森県地域金融推進レポート

青森県は19日までに、地域密着型金融の推進状況を評価する「地域金融推進レポート」をまとめた。金融機関(メインバンク)に対する中小企業の総合満足度は67・5点と前年度から0・3ポイントの微減だった。「融資または条件変更を断られた(謝絶)経験が.....
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 青森県は19日までに、地域密着型金融の推進状況を評価する「地域金融推進レポート」をまとめた。金融機関(メインバンク)に対する中小企業の総合満足度は67・5点と前年度から0・3ポイントの微減だった。「融資または条件変更を断られた(謝絶)経験がある」は5・7%と前年度より1ポイント増えたが、2008年度の調査開始以降、低下傾向にあり、県は「地域密着型金融が一定程度進展し、金融の円滑化が図られている」と判断した。[br] アンケートは19年10~11月、県内に事業所を置く中小企業2500社を対象に行い、1752社(70・1%)が回答した。[br] 経営支援の満足度について、企業の活動年数を▽創業期▽成長・安定期▽経営改善・抜本再生期―の3期に分けて聞いたところ、創業期が最も高い数値を示した。金融機関が将来性に期待し、創業から間もない企業の支援に積極的に取り組んでいるとしている。[br] 今回はメインバンクに期待する事業承継支援も調査した。金融機関に求めることは「補助金の紹介」が23・4%で最も高く、「進め方のアドバイス」22・7%、「事業承継に伴う融資」18・8%などと続いた。[br] 一方、「特になし」と支援が不要とした割合は50%を占めた。事業承継への支援は近年、商工団体や行政など金融機関以外でも拡充されていることが要因と見ている。[br] 県は事業承継に関する経営者の問題意識の低さも理由と捉え、「今後は経営者の高齢化率が高まっていく。問題意識を喚起することが必要ではないか」と提言している。