津波高3メートル襲来前、漁船避難に30分必要 三沢・漁業者WGで目安設定

三沢市は18日、三沢漁港に津波が襲来した際の漁船避難ルール作りに向け、第3回の漁業者ワーキンググループ(WG)を市漁協事務所で開いた。7日に実施した実証試験の結果を踏まえ、高さ3メートルの津波が襲来する前に水深50メートル以上の避難海域へ到.....
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 三沢市は18日、三沢漁港に津波が襲来した際の漁船避難ルール作りに向け、第3回の漁業者ワーキンググループ(WG)を市漁協事務所で開いた。7日に実施した実証試験の結果を踏まえ、高さ3メートルの津波が襲来する前に水深50メートル以上の避難海域へ到達するのに30分が必要と見込んだ。[br] 実証試験では、参加した全7隻が漁港から沖合約8キロの水深50メートルの海域まで30分以内に到達した。[br] この日は、避難海域に津波が達する時間も加味して、津波の高さに応じた海域に逃げるために必要な時間を検討。▽津波1メートル(水深30メートル以上に逃げる)で16分▽3メートル(50メートル以上に逃げる)で30分▽5メートル(100メートル以上に逃げる)で50分▽10メートル(300~500メートル以上に逃げる)で90分―と目安を設定し、この時間で間に合わない場合、漁船避難は危険だとした。[br] 時間は陸上(漁港内)滞在時を想定して設定。海上で操業している場合も、この時間を目安としてそれぞれの避難海域に逃げることなどを確認した。[br] 3月に開く次回WGでは震源の位置や天候、昼夜も踏まえて検討し、避難ルールのまとめに入る。