東北電力が雪中訓練を公開

ゾンデと呼ばれる棒を使って遭難者を捜索する訓練
ゾンデと呼ばれる棒を使って遭難者を捜索する訓練
東北電力送配電カンパニー青森支社(湯澤伸也支社長)は13日、40年前に青森市内の八甲田山系で発生した死亡事故を契機とする、雪中訓練を同市内で報道陣に公開した。この日は、作業員が雪崩に巻き込まれたと想定した救助訓練や雪上車の運行訓練を実施した.....
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 東北電力送配電カンパニー青森支社(湯澤伸也支社長)は13日、40年前に青森市内の八甲田山系で発生した死亡事故を契機とする、雪中訓練を同市内で報道陣に公開した。この日は、作業員が雪崩に巻き込まれたと想定した救助訓練や雪上車の運行訓練を実施した。[br] 1980年2月、同市田代平の山間部で、停電復旧に当たった男性作業員2人が雪上車で橋を渡る際に川へ転落、1人が死亡する事故が起きた。東北電は事故の教訓を若手社員に伝えるため、訓練を続けている。[br] 今回は配電担当者や後方支援要員ら計34人が参加した。救助訓練では、無線機と「ゾンデ」と呼ばれる雪中を捜索する棒を使って、遭難者に見立てた人形の位置を特定。その後、気道を先に確保するため、頭部から足の順に雪を取り除いた。[br] 青森電力センター配電テクノセンターの赤石剛課長は取材に「(停電への)迅速な対応はもちろん、安全を最優先に取り組みたい」と強調した。[br] 今冬は記録的な少雪で設備への雪害は少ないが、昨年末には青森県南地方を中心に延べ6903戸で停電が発生。その際、階上岳へ雪上車2台が出動し、電線の復旧作業に当たった。ゾンデと呼ばれる棒を使って遭難者を捜索する訓練