むつ川内の風景題材、東北芸術工科大院生のAIR事業絵画完成

お披露目された絵画を鑑賞する地域住民
お披露目された絵画を鑑賞する地域住民
むつ市川内地区に滞在し、印象に残った風景などを題材に絵画の制作に取り組んできた、東北芸術工科大(山形市)の大学院生3人の作品が完成した。市川内庁舎市民ホールに展示されており、3人は「質感などは直接見てもらわないと伝わらないで、足を運んで間近.....
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 むつ市川内地区に滞在し、印象に残った風景などを題材に絵画の制作に取り組んできた、東北芸術工科大(山形市)の大学院生3人の作品が完成した。市川内庁舎市民ホールに展示されており、3人は「質感などは直接見てもらわないと伝わらないで、足を運んで間近で見てほしい」とPRする。[br] 3人は同大芸術工学研究科修士課程2年の中山てなさん(25)=東京都出身=、1年の藤本桃子さん(25)=福岡県出身=と琢磨香織さん(23)=香川県出身=。芸術家を招いて現地で創作活動をしてもらう「AIR(アーティスト・イン・レジデンス)事業」の一環で、市が絵画制作を依頼した。[br] 昨年8月、10日間にわたって滞在し、川内地区の名所などを巡ってスケッチ画を描きながら、絵画の題材を決定。9月も20日間ほど滞在し、同庁舎で絵画制作の様子を公開したほか、イベントを通じて住民と交流を深めた。大学に戻ってからも制作を続け、作品を完成させた。[br] 絵画は100号の大作で、中山さんは川内ダム近くの古いトンネルがある渓谷、藤本さんは「銀杏木の大イチョウ」、琢磨さんは夜空を描いた。[br] 15日、同庁舎で地域住民を招いてのお披露目式が開かれた。作品について、中山さんは「自然の中に人の営みが感じられる風景に引かれた。今は廃れたが、なぜ造られたのかなど、住民があらためて地元に意識を向けるきっかけになれば」とアピール。[br] 藤本さんは「枝が垂れ下がっている独特の風景や幹の素晴らしい質感を、岩絵具でカラフルに表現できた」と紹介。琢磨さんは「夜空が好きで川内地区でも見ていた。心地よさを味わってほしい」と見どころを語った。[br] 宮下宗一郎市長は「今年も素晴らしい絵画ができた。若い芸術家の感性で、川内の魅力を切り取ってもらって発信できることは喜ばしい」と感謝した。[br] 同事業で完成した絵画は、昨年度と合わせて計6点となった。お披露目された絵画を鑑賞する地域住民