響け!六ケ所の鼓動 村内初の和太鼓団体発足 6月披露へ猛稽古

真剣な表情で練習に打ち込む六ケ所風雪太鼓「響」のメンバー=1月、六ケ所村
真剣な表情で練習に打ち込む六ケ所風雪太鼓「響」のメンバー=1月、六ケ所村
六ケ所村で初となる和太鼓の演奏団体・六ケ所風雪太鼓「響」(種市治雄代表)が結成された。メンバーは村内の小学生や主婦、会社員など10代から40代中心の15人。「地域を活性化させたい」「無心になりたい」など、参加理由はそれぞれだが、今では全員が.....
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 六ケ所村で初となる和太鼓の演奏団体・六ケ所風雪太鼓「響」(種市治雄代表)が結成された。メンバーは村内の小学生や主婦、会社員など10代から40代中心の15人。「地域を活性化させたい」「無心になりたい」など、参加理由はそれぞれだが、今では全員が和太鼓のとりこだ。目標は6月に開催される村の恒例イベント「たのしむべ!フェスティバル」での披露。メンバーは「かっこよく太鼓をたたく姿を多くの人に見せたい」と意気込んでいる。[br] 団体の結成は、同村老部川町内会の前会長だった種市代表が考案。村内では各地に神楽など伝統芸能が根付いているが、同町内会にはなかったため、地域の新たな伝統芸能を築きたいと和太鼓に着目した。[br] 昨年8月からポスターを掲示し、参加メンバーを募集。同町内会に限定せず、村内から広く募った結果、会社員や主婦、小学生など多彩な顔ぶれが集まり、同年10月に結成した。[br] ただ、最初は手探りのスタートだった。宝くじ助成金を活用し、和太鼓10台を調達したものの、全員が初心者のため、DVDや動画配信サイトなどでたたき方を習得。毎週水曜日を練習日に定め、同町内会の集会場で稽古に励んできた。[br] 主婦の田中美紀さん(43)は「何も考えずに無心になれるのが本当に気持ちいい。みんなでたたく一体感も最高」と笑顔。会社員の高田圭さん(32)は「全員が初心者だから入りやすかった。思い通りにはまだたたけないが努力したい」と力を込める。[br] また、村内は核燃料サイクル施設が集中しており、村外からの転入者も多い。村外出身のメンバーからは「新団体なので参加しやすかった」「地域の活動に参加できてうれしい」との声も上がるなど、住民交流の場にもなっている。[br] 現在は目標のイベントに出場するため、新たな楽曲を練習中。今後、さらにレパートリーを増やしていく考えで、種市代表は「みんなで楽しむことを基本に頑張っている。興味がある人はぜひ参加してほしい」とアピールしている。真剣な表情で練習に打ち込む六ケ所風雪太鼓「響」のメンバー=1月、六ケ所村