20年度二戸市予算案169億円、合併後2番目の規模に

二戸市は14日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。総額は169億5千万円で、前年度当初比1・5%増。防災行政無線の整備や自然災害防止対策など防災関連のハード整備を昨年に続き実施し、06年の旧二戸市と旧浄法寺町の合併以降、2番目の規模.....
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 二戸市は14日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。総額は169億5千万円で、前年度当初比1・5%増。防災行政無線の整備や自然災害防止対策など防災関連のハード整備を昨年に続き実施し、06年の旧二戸市と旧浄法寺町の合併以降、2番目の規模となった。新規事業では産業振興や子育て支援の拡充を図る。藤原淳市長は会見で「産業振興を進めて二戸の強みを生かしつつ、子育て支援の底上げを図って若い人を応援していきたい」と述べた。[br] 歳出を見ると、人件費や扶助費など義務的経費78億2349万円(前年度比2・9%増)。投資的経費は19億2720万円(2・5%増)。[br] 昨年度から大きく増加したのは、衛生費15億5763万円(35・8%増)と土木費22億1060万円(15・3%増)。二戸地区クリーンセンター改修に伴う二戸地区広域行政事務組合の負担金増、堀野、浄法寺地区の雨水排水路整備で規模が膨らんだ。[br] 主な新規事業は、黒毛和牛優良繁殖牛確保推進補助金250万円、市の区画整理に伴い移転する石切所公民館の建築設計2400万円など。[br] 金田一近隣公園整備事業費1億8830万円、医療費助成の対象を高校生まで拡充する子ども医療費助成事業は1970万円を計上した。漆関連では漆生産体制の強化や原木確保などに引き続き取り組む。[br] 歳入のうち、自主財源は51億4366万円(0・2%増)で、全体の30・5%を占める。市税は30億2931万円(0・8%減)、依存財源は118億633万円(2・1%増)。このうち地方交付税は59億4千万円(1・3%増)で、市債は18億3380万円(3・3%増)とした。[br] プライマリーバランス(基礎的財政収支)は、元金ベースで4016万円の黒字。20年度末市債残高は156億8249万円となる見通し。同年度末の市民1人当たりの市債残高は59万円を見込む。