元海士町長・山内氏「地域活性化とは惰性を破ること」/青森

海士町の取り組みについて講演する元町長の山内道雄氏=10日、青森市
海士町の取り組みについて講演する元町長の山内道雄氏=10日、青森市
青森県は10日、青森市で「生業(なりわい)づくりセミナー」を開いた。島根県海士(あま)町の山内道雄元町長が「ないものはない~離島からの挑戦~」と題して講演し、任期中に取り組んだ人口減少対策を説明。「地域活性化とは惰性を破ることだ」と述べ、危.....
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 青森県は10日、青森市で「生業(なりわい)づくりセミナー」を開いた。島根県海士(あま)町の山内道雄元町長が「ないものはない~離島からの挑戦~」と題して講演し、任期中に取り組んだ人口減少対策を説明。「地域活性化とは惰性を破ることだ」と述べ、危機感を持ちながら、交流を通じた人材育成を進めることを呼び掛けた。[br] 海士町は島根半島の沖合約60キロの中ノ島にある。山内氏は2002年の町長選で初当選し、4期にわたり地域振興を主導した。町のスローガンは「自立・挑戦・交流」。平成の大合併で単独町制を選択し、町三役や職員の給与カットを含む行財政改革に取り組んだ。[br] 「守りの戦略」一辺倒ではなく、地域の資源を島外へ売り込む「攻めの戦略」にも注力。都市部の小中学生を受け入れる「島留学」、地域の食文化であるサザエ入りカレーの商品化などに取り組み、交流人口拡大や地場産品のブランド力向上につなげた。[br] 山内氏は「町の職員は『何かやりたい』という思いがあった。私が町長になり、覚悟と決断を見せることで一気に勢いが付いた」とリーダーの重要性を説明。「まちづくりは人づくり。交流も重要だ」とし、地域内外の視点を交えて人材を育てることを提言した。海士町の取り組みについて講演する元町長の山内道雄氏=10日、青森市