三社大祭の感動再び発信 クヴェレンさんの記事、ドイツ地方紙39紙に掲載

八戸三社大祭などの写真を手にするヘニング・クヴェレンさん(右)と小町英恵さん(中央)夫婦。左は、はちのへ山車振興会の小笠原修会長=29日、八戸市
八戸三社大祭などの写真を手にするヘニング・クヴェレンさん(右)と小町英恵さん(中央)夫婦。左は、はちのへ山車振興会の小笠原修会長=29日、八戸市
あの感動を伝えたい―。昨年の八戸三社大祭に参加したドイツ・ハノーバー在住の記者ヘニング・クヴェレンさん(62)が、自身の体験を基に祭りの記事を執筆し、4月にドイツ国内の地方新聞39紙に掲載された。三社大祭の文化や八戸のまち、祭りに関わる人々.....
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 あの感動を伝えたい―。昨年の八戸三社大祭に参加したドイツ・ハノーバー在住の記者ヘニング・クヴェレンさん(62)が、自身の体験を基に祭りの記事を執筆し、4月にドイツ国内の地方新聞39紙に掲載された。三社大祭の文化や八戸のまち、祭りに関わる人々の熱気が山車の写真とともに紹介され、大きな反響を呼んだ。クヴェレンさんは現在、妻の小町英恵(はなえ)さん(59)と八戸市内に滞在中で、6月1、2日に「はっち」で三社大祭などの写真展を開き、再び魅力を発信する。[br] 「祭りの行列は、オペラのよう。一生忘れることのない、素晴らしい経験だった」。クヴェレンさんは昨夏、小町さんの出身地である八戸を訪れ、三社大祭を初めて観覧。はちのへ山車振興会の小笠原修会長が小町さんと高校の同級生だった縁で、8月2日の中日の夜間山車運行に参加し、はんてんと鉢巻き姿で吹上山車組の山車を引っ張った。[br] ハノーバーの新聞「ノイエ・プレッセ」で文化部長を務めるクヴェレンさんは、祭りに触れた感動を記事に取り上げた。同じメディアグループの各地方紙に掲載され、発行部数計約150万部、延べ約400万人の読者に三社大祭の情報が届けられたという。[br] 読者だけでなく、編集者の反響も大きかったといい、「三社大祭からは日本の美と市民の情熱を感じられた。記事を通してドイツの人々が日本に抱いていたイメージが変わり、新たな“顔”を見ることができたのではないか」と語る。[br] 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている三社大祭。八戸が世界に誇る魅力が遠くヨーロッパの地に発信され、小笠原会長は「本当にうれしい。これを機会に、さらなる交流が生まれることを期待したい」と大きな喜びを感じている。[br] 写真展では、三社大祭や加賀美流騎馬打毬だきゅうの他、夫婦がここ10年で世界各地を巡った“旅のメモリー”を展示。三社大祭と同様に、昨夏観覧した青森ねぶた祭などの「青森4大祭り」をカメラで捉えた作品も並べる予定だ。デジタルフォトフレームのスライドショーでも紹介する。[br] クヴェレンさんは「三社大祭は毎年新しく山車を作り上げる市民の創造力に驚かされた。祭りの行列は、オペラのような総合芸術でもあった」と今も感激しきり。小町さんは「青森の4大祭りを観覧できたのは一生の思い出。ドイツの視点で見た三社大祭を感じてほしい」とPRしている。[br] 写真展の会場は、はっち1階のギャラリー1。6月1日は午前11時半から開幕セレモニーが行われる。八戸三社大祭などの写真を手にするヘニング・クヴェレンさん(右)と小町英恵さん(中央)夫婦。左は、はちのへ山車振興会の小笠原修会長=29日、八戸市