青銀減収増益 21年3月期 有価証券関係損失が減少

青森銀行(成田晋頭取)は14日、2021年3月期(20年4月~21年3月)の連結決算を公表した。売上高に相当する経常収益は413億5千万円(前期比3・8%減)、経常利益は36億6500万円(57・7%増)、当期純利益は22億5100万円(5.....
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 青森銀行(成田晋頭取)は14日、2021年3月期(20年4月~21年3月)の連結決算を公表した。売上高に相当する経常収益は413億5千万円(前期比3・8%減)、経常利益は36億6500万円(57・7%増)、当期純利益は22億5100万円(53・1%増)で減収増益となった。貸出金利息や有価証券利息などの資金運用収益が減少した一方、営業経費や有価証券関係損失の減少で経常費用が抑えられ、6期ぶりの増益となった。[br][br] 同行単体でみると、本業のもうけを示すコア業務純益は40億4千万円(0・4%増)。経常収益は313億5900万円(5・5%減)、経常利益は29億5600万円(66・8%増)、当期純利益は21億6600万円(73・2%増)だった。[br][br] 健全性の指標となる金融再生法に基づく開示債権(不良債権)の残高は244億100万円で、不良債権比率は1・29%(0・15ポイント増)。自己資本比率は連結で9・77%(0・01ポイント減)のほぼ横ばいで、国内基準の4%を上回っている。[br][br] 22年3月期の連結決算予想は有価証券関係損益の改善により、当期純利益は31億円を見込む。[br][br] 同日の記者会見で、成田頭取は「営業体制の見直しや経費削減を積極的に実施した効果が出てきたと判断できる」と増益に転じた要因を総括。新型コロナウイルスによる経営環境への影響を見通した上で「これからは事業者支援が大きな柱になるだろう」と述べた。[br]