ジャガイモの種芋、どこに? 種苗店など売り切れ続出

ジャガイモの種芋が種苗店などで売り切れが続出。パセリー菜八戸本店では、種芋の完売を知らせる張り紙を掲示する=6日
ジャガイモの種芋が種苗店などで売り切れが続出。パセリー菜八戸本店では、種芋の完売を知らせる張り紙を掲示する=6日
20度を超す気温が増え、園芸シーズンが本格化する中、家庭菜園でも人気の高いジャガイモの種芋が不足する事態となっている。一大産地の北海道での不作に加え、種芋向けの小さなサイズの収量が少なかったことが原因とされる。北奥羽地方の種苗店やホームセン.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 20度を超す気温が増え、園芸シーズンが本格化する中、家庭菜園でも人気の高いジャガイモの種芋が不足する事態となっている。一大産地の北海道での不作に加え、種芋向けの小さなサイズの収量が少なかったことが原因とされる。北奥羽地方の種苗店やホームセンターなどでもその姿が軒並み消えており、毎年収穫を楽しみにしている愛好家たちは、各店を回って種芋探しに奔走している。[br][br] さまざまな野菜の種や苗をそろえる「パセリー菜八戸本店」では、4月20日ごろに入荷したが、月内に全て売り切れた。例年なら、「北あかり」であれば約150箱(10キロ入り)を販売しているが、今年は80箱ほどになるなど、各品種で昨年の半分以下の取り扱いとなった。[br][br] 同店種苗アドバイザーの沼山あゆみさん(40)は「ここ数年ではなかった事態。毎日のように問い合わせが来ているが、今後の入荷の予定はない。生育に手間が掛からず、収量も見込めるため、家庭菜園での人気が高かったこともあり、残念に思っている人も多いのでは」と話した。[br][br] 八戸市内の別の種苗店でも、大型連休中に種芋が完売。店主の女性は「何度か仕入れることができたが、すぐに売り切れることを繰り返す事態。ジャガイモ好きが多いだけに申し訳ない気分だ」と嘆いた。[br][br] 家庭菜園を楽しむ市民たちは今季、種芋を入手できなかったことに悔しさをにじませる。市が運営する市民農園を長年利用する男性会社員(68)は「いつでも買えると思っていたので、まさかこんなことになるなんて…」と落胆する。[br][br] 自宅の庭で栽培してきた同市の会社員田村英二(42)さんも今年の種芋を“ゲット”できず。ただ、スーパーなどで販売しているジャガイモでも、日光で温めてから使用すれば種芋の代わりとなることを知り、試しているという。「それでもちゃんと芽が出るのか分からない。子どもが毎年の収穫を楽しみにしていただけに、もう少し早く動きだせば良かった」とうなだれた。ジャガイモの種芋が種苗店などで売り切れが続出。パセリー菜八戸本店では、種芋の完売を知らせる張り紙を掲示する=6日