Bリーグ、改革への胎動 26年に「新B1」構想

 「新B1」本拠地候補の新アリーナ
 「新B1」本拠地候補の新アリーナ
バスケットボール男子のBリーグで改革への胎動が始まっている。創設10年の節目となる2026年を目標に1部(B1)で降格制度を廃止し、ホームアリーナのVIPルーム設置など審査要件を引き上げたトップカテゴリーの「新B1」を創設する構想。島田慎二.....
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 バスケットボール男子のBリーグで改革への胎動が始まっている。創設10年の節目となる2026年を目標に1部(B1)で降格制度を廃止し、ホームアリーナのVIPルーム設置など審査要件を引き上げたトップカテゴリーの「新B1」を創設する構想。島田慎二チェアマンは「クラブの成長を促し、地域社会に貢献する。年俸2、3億円選手を出せる夢のあるリーグにするには変わらないと」と力説する。[br][br] Bリーグは19年に将来構想を掲げた。24年に予定される新B1のライセンス審査の柱は売上高12億円、平均観客数4千人と、アリーナ要件を満たすことだ。ハードルは高く、新型コロナウイルスの影響で途中終了した昨季、平均観客4千人は千葉、川崎、宇都宮のみがクリア。売上高12億円に届いたのは宇都宮、千葉、A東京、三河、大阪だけだった。[br][br] Bリーグは順調に成長し、19年には富樫勇樹(千葉)が年俸1億円選手となった。ただ決勝を行う横浜アリーナのような1万人超収容の会場を持つクラブはなく、人気チームは入場料収入が頭打ち。現状打破の目玉が“夢のアリーナ”構想だ。快適性を重視した会場で入場者増やスポンサー増も見込め、コンサート招致などで地域振興にもなる。島田チェアマンは「避難所にも使えるし十分活用できる」と見通す。[br][br] 各クラブは理念に共感し準備を進める。2部(B2)熊本は外部から取締役を招き、経営力を強化。西井辰朗社長は「アリーナがないと今以上に市場規模を広げられない。プレミア感がある新B1を目指し、各クラブが努力することが大事」と話す。秋田県立体育館改修計画を持つB1秋田の水野勇気社長は「アリーナができれば今まで秋田にない観戦環境になる。東北全域から来てもらえるクラブになりたい」と将来像を描く。[br][br] 2月にはスイートルーム30室設置で最大1万人を収容するB1琉球の沖縄アリーナが完成。構想実現へ口火を切った。B2西宮や来季3部(B3)参戦の長崎も、要件を満たす会場が24年に完成予定だ。[br][br] 新B1は開始後も参入可能だが、アリーナ構想実現には行政との連携が不可欠。島田チェアマンは「高まる機運を使って行政、企業と向き合う方がトライしやすい。この2、3年は一つの勝負」と位置づけた。 「新B1」本拠地候補の新アリーナ