大阪発ユニーク家電が人気 在宅時間増、遊び心で勝負

 ライソンの「ギガたこ焼き器」(手前)と「せんべろメーカー」(左奥)
 ライソンの「ギガたこ焼き器」(手前)と「せんべろメーカー」(左奥)
大阪の中堅メーカーが企画したユニークな調理用家電が人気だ。特大サイズのたこ焼き器や調理時間を極限まで短くしたトースターなど遊び心で勝負。新型コロナウイルス流行で増加する在宅時間の「お供」として存在感が高まっている。 「ひとり吞(の)み」「宅.....
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 大阪の中堅メーカーが企画したユニークな調理用家電が人気だ。特大サイズのたこ焼き器や調理時間を極限まで短くしたトースターなど遊び心で勝負。新型コロナウイルス流行で増加する在宅時間の「お供」として存在感が高まっている。[br][br] 「ひとり吞(の)み」「宅吞み」というのれんを掲げたエディオンなんば本店(大阪市中央区)の晩酌向けコーナーには、大阪の中堅メーカーの独創的な家電がところ狭しと並ぶ。直径約10センチのたこ焼きが作れる「ギガたこ焼き器」や、おでんや焼き鳥、熱かんを卓上で調理できる「せんべろメーカー」などが来店者の目を引く。[br][br] エディオンなんば本店は新型コロナ流行で中堅メーカーの家電の取り扱いを増やした。写真映えする商品が多く、売り場担当者は「在宅時間が増える中、SNS(会員制交流サイト)で話題となって認知度が高まった」と指摘する。[br][br] 「ギガたこ焼き器」「せんべろメーカー」は町工場が集積する大阪府東大阪市に本社を置くライソンが企画販売。同社の2021年4月期の売上高は前期比で約4割増える見込みだ。「大手は万人受けを狙って機能を多く盛り込みがちだが、当社は機能を絞り込み、特色を出している」(同社広報)。[br][br] 大阪発のユニーク家電はライソンだけにとどまらない。工作機械などを取り扱う商社としての顔を持つ山善(大阪市西区)は、業界最速という食パンを2枚同時に約80秒で焼き上げるトースターを販売する。従来品と比べて煙の量が大幅に少ない焼き肉用のホットプレートも好評だ。[br][br] ブランド品などの卸を手掛けるドウシシャ(大阪市中央区)はかき氷器に強い。ふわふわした氷を作ることができる商品がよく売れ、競合商品を圧倒している。[br][br] 3社は生産を他社に委託し、自社は企画や開発に特化する「ファブレス」方式を採用し、機動性の高さでパナソニックなどの大手家電が入り込めない領域を狙う。りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は「少量多品種を速やかに展開でき、とがった商品を出すのに向いている」と分析する。 ライソンの「ギガたこ焼き器」(手前)と「せんべろメーカー」(左奥)