青森県産ヒラメ活用し“生ハム”を開発 馬渡商店(八戸)が販路拡大に力

「熟成ひらめ生ハム」の販路拡大を目指す馬渡俊一代表=八戸市
「熟成ひらめ生ハム」の販路拡大を目指す馬渡俊一代表=八戸市
八戸市で干物などの水産加工品を製造、販売する馬渡商店(馬渡俊一代表)が、八戸港で水揚げされるヒラメを使って開発した「熟成ひらめ生ハム」の販路拡大に力を注いでいる。あっさりとしたヒラメの特徴を生かしながら薫製風味にし、肉の生ハムのような味わい.....
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 八戸市で干物などの水産加工品を製造、販売する馬渡商店(馬渡俊一代表)が、八戸港で水揚げされるヒラメを使って開発した「熟成ひらめ生ハム」の販路拡大に力を注いでいる。あっさりとしたヒラメの特徴を生かしながら薫製風味にし、肉の生ハムのような味わいに仕上げた一品。ヒラメは「青森県の魚」である一方、加工品は少ないことから、同社は県とも連携し、商品を通じて県産品の魅力もアピールする。[br][br] 馬渡代表によると、開発に着手したのは2年ほど前。県の魚で新商品ができないか―と考えたのがきっかけだった。[br][br] 詳しい製造工程は企業秘密だが、しっかりと水分を抜いたヒラメの白身を使うのが鉄則。加熱処理をせずに薫製の風味を付け、ねっとりとした口当たりにした。アクセントにブラックペッパーを効かせている。[br][br] 馬渡代表は「そのままでもいいが、カルパッチョにして食べるのがお勧め。ワインとも一緒に楽しめる」と味に自信を見せる。冷凍保存が可能で、解凍後も水分がほとんど出ずにおいしさを保てるのも特徴という。[br][br] 商品は現在、日本最大級の朝市として知られる八戸市の「館鼻岸壁朝市」のほか、同市の三春屋やユートリー、同社のオンラインショップで販売中。朝市では人気が集まり売り切れになることもある。[br][br] 手作りのため、1カ月に製造できるのは3千~5千パックと限りがあるが、「県内外の人にもっと食べてほしい」とする馬渡さんは、県総合販売戦略課のアドバイスを受け、販路の拡大に力を入れる。[br][br] 同社は外ケ浜町産の「マツカワガレイ」を使った“生ハム”の開発も進めており、馬渡代表は「今後も県産の魚を使った商品を開発し、県産品のおいしさを広く伝えていきたい」と力を込める。[br][br] 問い合わせは、馬渡代表=電話090(6786)6848=へ。「熟成ひらめ生ハム」の販路拡大を目指す馬渡俊一代表=八戸市