八戸市魚市場で北西太平洋のキンメダイ販売

「船凍」と銘打って販売された北西太平洋のキンメダイ=12日、八戸市第3魚市場
「船凍」と銘打って販売された北西太平洋のキンメダイ=12日、八戸市第3魚市場
八戸市第3魚市場で12日、北西太平洋・天皇海山海域の公海で漁獲された高級魚キンメダイ約183トンが販売された。同海域の操業は現在、八戸港所属の大型船2隻だけで、今回から、漁獲直後に船内で急速冷凍する「船凍」と銘打ち鮮度の良さをアピール。関係.....
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 八戸市第3魚市場で12日、北西太平洋・天皇海山海域の公海で漁獲された高級魚キンメダイ約183トンが販売された。同海域の操業は現在、八戸港所属の大型船2隻だけで、今回から、漁獲直後に船内で急速冷凍する「船凍」と銘打ち鮮度の良さをアピール。関係者は“八戸ならでは”のブランド化に期待を寄せる。[br][br] キンメダイは大型底引き網船「第51開洋丸」(605トン)が水揚げした。入札の結果、主なサイズは10キロ当たりで箱詰め(30匹入り)が9100円と9千円、紙袋(48匹入り)が8550円と8500円、同(60匹入り)は6650円~6600円で取引された。[br][br] ある仲買人は「新型コロナの関係で価格は抑え気味。在庫を抱えたくない意向があるかも」と指摘。船を運用する開洋漁業(同市)の河村桂吉社長は「需要低下の問題はあるが、昨年より影響は小さい」とみる。[br][br] 大型サイズは土産物や贈答品に回るほか、近年は回転ずしでも人気を呼んでいる。小型サイズは干物として量販店などに並ぶという。大半は東海地方に流通する。[br][br] 船凍品は漁獲後すぐに船内で魚種やサイズごとに仕分けられ、マイナス45度で急速冷凍。河村社長は「生より鮮度が高い。脂の乗りもいい」と自信を示す。[br][br] 関係者によると、同海域では北太平洋漁業委員会(NPFC)による漁獲制限が年々厳格化。北海道などの漁船が徐々に撤退し、20年度以降は同船と大型底刺し網船「第88正進丸」(494トン)の2隻が操業している。両社の関係者は「八戸だけの水揚げという側面を生かしブランド化が進めば」と話している。「船凍」と銘打って販売された北西太平洋のキンメダイ=12日、八戸市第3魚市場