東京、京都、沖縄でもまん延防止措置始まる

 JR東京駅前を歩くマスク姿の人たち=12日午前
 JR東京駅前を歩くマスク姿の人たち=12日午前
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ「まん延防止等重点措置」が12日、東京、京都、沖縄の3都府県で始まった。すでに適用された大阪など3府県と同様、外出自粛や、飲食店への営業時間短縮の要請が対策の柱だが、首都圏の緊急事態宣言は解除されたばかり。.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ「まん延防止等重点措置」が12日、東京、京都、沖縄の3都府県で始まった。すでに適用された大阪など3府県と同様、外出自粛や、飲食店への営業時間短縮の要請が対策の柱だが、首都圏の緊急事態宣言は解除されたばかり。電車の混雑など街中の景色はこれまでと変わらず、「同じことの繰り返しだ」と懐疑的な声も上がった。[br][br] JR東京駅前では12日朝、マスク姿の会社員らが丸の内のオフィス街などに足早に向かっていた。神奈川県平塚市の会社員今井千佐さん(59)は「緊急事態宣言解除から1カ月もたたないうちにまん延防止が出され、言葉を変えただけで同じことの繰り返し。違いも分からないし、変異株の感染拡大もあり効果はないのではないか」と首をかしげる。[br][br] 近くで客との面会を終えて移動中の東京都足立区の会社員広井利孝さん(48)は「今日も山手線の混雑状況は変わらなかった。週1日のテレワークを続け、マスク着用と手洗いを徹底して感染に気を付けるだけ」と冷静に話す。[br][br] 京都の台所・錦市場(京都市中京区)では、客の姿はまばら。京漬物販売「桝俉ますご」を経営する宇津康之きさん(53)は「まん延防止も緊急事態宣言とほとんど変わらないように思う」と話す。桜の季節で戻ってきた観光客が再び減少しているといい「今日からは売り上げを見ながら店を開けるかどうか判断する」と表情を引き締めた。[br][br] 那覇市中心部の「国際通り」。観光客の姿はまばらで、近くで客待ちをしていたタクシー運転手の男性(61)=那覇市=は「ホテル前に止めていても流していても客がいない」と嘆き、「コロナ禍前に比べて売り上げは大きく減ったが、感染者が増えているので、まん延防止の適用はやむを得ない」とため息をついた。[br][br] 3都府県は不要不急の外出や移動の自粛を要請し、飲食店に対しては、営業時間を午後8時までに短縮するよう求める。[br][br] 対象は東京が23区と八王子などの6市、京都は京都市、沖縄は那覇市など本島の9市で、期限は京都、沖縄が5月5日で、東京が同11日。宮城、大阪、兵庫の3府県の6市は今月5日から先行して適用されている。 JR東京駅前を歩くマスク姿の人たち=12日午前