【連載・お帰り 池江璃花子】(下)100メートル自由形に自信 複数種目の五輪切符も十分可能

 競泳の北島康介杯女子100メートル自由形決勝で力泳する池江璃花子。55秒35のタイムで4位に入った=1月、東京辰巳国際水泳場
 競泳の北島康介杯女子100メートル自由形決勝で力泳する池江璃花子。55秒35のタイムで4位に入った=1月、東京辰巳国際水泳場
池江璃花子(ルネサンス)が競泳の日本選手権開幕前に「どこまでタイムを上げられるか、楽しみがものすごく大きい」と心待ちにしていたのが、7日に予選がある女子100メートル自由形だ。白血病からの復帰後、重点的に練習した種目で、4日に400メートル.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 池江璃花子(ルネサンス)が競泳の日本選手権開幕前に「どこまでタイムを上げられるか、楽しみがものすごく大きい」と心待ちにしていたのが、7日に予選がある女子100メートル自由形だ。白血病からの復帰後、重点的に練習した種目で、4日に400メートルメドレーリレーの東京五輪代表入りを決めた100メートルバタフライよりも今は自信がある。複数種目の五輪切符獲得も十分可能だ。[br][br] 練習再開後の100メートル自由形の自己ベストは1月に出した55秒35。この種目の派遣標準記録(53秒31)に届かなくても、400メートルリレーの派遣標準(54秒42)をクリアして4位以内なら同リレーの代表に決まる。100メートルバタフライは前回泳いだ2月より1秒67も速かった。自由形もタイムを上げる可能性を秘める。[br][br] 自由形はバタフライより消耗度が低いとされる。高度な技術は病気前から変わらない。小学校時代に指導した清水桂コーチは「水をつかむ動きに無駄がなく、体の全てを使って大きなストロークを生み出している」と評する。闘病中に細くなった体は食事管理でたくましさが増し、タイム向上の素地は整った。[br][br] 今大会を「全力で楽しみたい」と語る池江は、50メートル自由形や非五輪種目の50メートルバタフライを含めて残る全種目で決勝に進むと7日から4日連続で計8レースを泳ぐ。体力面の不安は残るものの、無類の勝負強さを誇るだけに大会4冠も視野に入る。 競泳の北島康介杯女子100メートル自由形決勝で力泳する池江璃花子。55秒35のタイムで4位に入った=1月、東京辰巳国際水泳場