久慈・遠藤市長2期目任期満了まで1年

2期目の任期満了まで1年となり、市政運営を振り返る遠藤譲一久慈市長=22日、市役所
2期目の任期満了まで1年となり、市政運営を振り返る遠藤譲一久慈市長=22日、市役所
久慈市の遠藤譲一市長(67)は25日、2期目の任期満了まで残り1年となった。これに先立って本紙インタビューに応じ、2期目の3年間を「まちづくりの方向性にめどが立ってきた」と自己評価。導入に向けて調査が進む浮体式洋上風力発電など再生可能エネル.....
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 久慈市の遠藤譲一市長(67)は25日、2期目の任期満了まで残り1年となった。これに先立って本紙インタビューに応じ、2期目の3年間を「まちづくりの方向性にめどが立ってきた」と自己評価。導入に向けて調査が進む浮体式洋上風力発電など再生可能エネルギーを政策の柱に掲げ、産業振興につなげていく考えを示した。[br][br] ―2期目の自己評価は。[br] 1期目は前市長から引き継いだ事業が多く、中身を大幅に見直した上で形にしてきた。台風10号(2016年)、台風19号(19年)と想定外の台風があったが、2期目では自分なりにやりたかった事業に手を付けられている。これからのまちづくりの方向性にめどが立ってきた。 [br][br] ―具体的には。[br] 久慈広域4市町村での広域道の駅整備だ。広域で取り組んでいる例はほとんどない。三陸沿岸道路が開通しても、地域に降りてもらう仕掛けがないと通過される街になりかねない。[br][br] クリーンエネルギーによる産業振興も見えてきた。積水化学工業などによる新技術の実証プラントを誘致できたのは大きい。浮体式洋上風力発電の導入に向けた環境省の調査事業も進めている。実現すれば、風車の組み立てや管理運営で地元に大きな経済効果が生まれる。久慈港を基地港として活用できるよう、港湾整備についても国や岩手県に要望したい。[br][br] ―べっぴんの湯は新たな源泉を掘り当てた。[br] これも想定外の事態だったが、議会のご理解をいただき、約5千万円かけて掘削した。一つの“賭け”ではあったが、同じような泉質のお湯が出てくれた。祈るような気持ちでいたが、思いが通じた。再開に向け、大浴場の改修を急ぐ。[br][br] ―総合運動公園は計画を一時凍結した。[br] 市内には文化、運動施設が点在し、管理効率が悪い。集約が必要との考え方は変わらない。ただ、広域道の駅や久慈湊小の移転など、先にやらなければいけないものも出てきた。市独自の財源だけでなく、関係団体や企業の協力も得て見通しを立てたい。[br][br] ―三陸道で八戸市とつながった。[br] 昔から生活圏が重なる八戸とつながったのは大きい。通学、通勤、通院の往来はますます増える。これまで以上に八戸との連携を意識したい。観光誘客はもちろんだが、再生可能エネルギーに関心の高い企業などにセールスをかけ、開通による利便性向上を企業誘致にもつなげたい。[br][br] ―次期市長選の対応は。[br] 私だけで決められることではない。新型コロナウイルスのワクチン接種など、やらなくちゃいけない仕事が山ほどある。当面はそれを頑張るとしか言えない。2期目の任期満了まで1年となり、市政運営を振り返る遠藤譲一久慈市長=22日、市役所