八戸シーガルビュー再活用へ SGグループがホテル再整備提案

「サンメディックス」が借り受け予定者に選定された旧八戸シーガルビューホテル=4日、八戸市鮫町
「サンメディックス」が借り受け予定者に選定された旧八戸シーガルビューホテル=4日、八戸市鮫町
昨年4月に閉館した八戸市鮫町の旧「八戸シーガルビューホテル花と月の渚なぎさ」の再活用に向け、施設の借り受け希望者を公募していた市は4日、医療や介護、教育事業を展開するSGグループ(本部・同市)の「サンメディックス」(川村貴通代表)を借り受け.....
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 昨年4月に閉館した八戸市鮫町の旧「八戸シーガルビューホテル花と月の渚なぎさ」の再活用に向け、施設の借り受け希望者を公募していた市は4日、医療や介護、教育事業を展開するSGグループ(本部・同市)の「サンメディックス」(川村貴通代表)を借り受け予定者に選定したと明らかにした。宿泊拠点や野外活動などのアクティビティーを楽しめる複合施設にリニューアルし、三陸復興国立公園内に立地するホテルの再整備を目指す。今後、市と同社で事業の詳細について調整を図り、正式契約に向けた協議を進める方針だ。[br][br] 旧ホテルは新型コロナウイルスの影響などで閉館を余儀なくされたが、地元の民間事業者によって再び有効活用される方向となり、コロナ禍で疲弊した地域経済の活性化や観光振興につながることが期待される。[br][br] 4日の市議会定例会一般質問で、小林眞市長が旧ホテルの再活用方針について答弁した。今年1月12~29日の公募期間に、市内に本店を置く3団体から応募があり、市商工労働観光部内に設置した審査委員会でそれぞれの提案内容を審査。提案趣旨や実現可能性、経営安定性などを総合的に評価し、サンメディックスを借り受け予定者に選んだ。[br][br] 市は土地と建物を一括で貸し付け、建物は契約締結後から5年程度をめどに約4千万円で同社に売却する予定。土地は継続して貸与する。建物は現状のまま引き渡し、修繕や改修工事は事業者の自己負担となる。[br][br] SGグループの担当者は取材に「市と協議を重ねながら、実現できるように検討を進めたい」と話した。[br][br] 旧ホテルは市が所有者。1976年に前身の「はちのへハイツ」として建設された宿泊棟は大部分が4階建てで、客室総数は26室。敷地面積は約10万平方メートルに上り、体育館や多目的グラウンドなどもある。地元経済界の有志が立ち上げた「海の樹開発」が2004年からシーガルビューホテルを運営していたが、昨年4月14日に閉館した。[br][br] SGグループは青森、岩手両県など5県で医療や介護、教育事業を展開。サンメディックスは、介護福祉用品のレンタルや介護事業所の運営などを手掛ける。「サンメディックス」が借り受け予定者に選定された旧八戸シーガルビューホテル=4日、八戸市鮫町