男性誤嚥死で「治療不適切」 遺族がむつ総合病院運営を提訴 

2017年にむつ市の男性=当時(71)=が痰(たん)を誤嚥(ごえん)して窒息死したのは、入院先のむつ総合病院で適切な治療が行われなかったのが原因として、男性の遺族が病院を運営する同市の一部事務組合下北医療センターに慰謝料など計約5768万円.....
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 2017年にむつ市の男性=当時(71)=が痰(たん)を誤嚥(ごえん)して窒息死したのは、入院先のむつ総合病院で適切な治療が行われなかったのが原因として、男性の遺族が病院を運営する同市の一部事務組合下北医療センターに慰謝料など計約5768万円を損害賠償請求する訴訟を青森地裁に起こしたことが22日、分かった。提訴は1月22日付。第1回口頭弁論は3月26日に行われる。[br][br] 訴状によると、男性は17年6月25日、自宅で意識を失い、同病院に救急搬送された。血液検査の結果、肺炎と診断され入院した。[br][br] その後、肺炎の内科的治療が終了したと伝えられ、8月1日に退院を求められた。だが、11日に痰が出るなどの感染兆候が再び見られ、15日午前10時50分ごろ、顔面蒼白(そうはく)で呼吸が停止している男性を看護師が発見。男性は約2時間後に死亡した。[br][br] 原告側は、再び感染兆候が見られた11日ごろに血液検査などを実施し、適切な抗菌療法をすべきだったのに病院はそれを怠ったなどと主張している。[br][br] 提訴前には、病院側が解決金として300万円を支払うと提案したが、原告が提示額に納得せず、病院側も解決金以上の金額では示談しない意向を示したため交渉は決裂した。[br][br] 同病院の徳田暁子事務局長は「訴状を見ていないので現状は分からないが、弁護士と相談して対応する」と述べた。