年明け以降相次ぐクラスター/青森県内 八戸では経路不明が増加

新型コロナウイルスのクラスターや経路不明感染者が相次ぐ青森県内。改めて感染予防対策の徹底が求められる(写真はコラージュ)
新型コロナウイルスのクラスターや経路不明感染者が相次ぐ青森県内。改めて感染予防対策の徹底が求められる(写真はコラージュ)
青森県内で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、今年に入り、学校や施設などでのクラスター(感染者集団)が目立っている。八戸市内のスポーツ施設関連では利用者ら計13人が感染したほか、10日には黒石市内の病院で1日当たりでは過去最多となる40人.....
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 青森県内で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、今年に入り、学校や施設などでのクラスター(感染者集団)が目立っている。八戸市内のスポーツ施設関連では利用者ら計13人が感染したほか、10日には黒石市内の病院で1日当たりでは過去最多となる40人の感染が確認された。一方、八戸市内では、今年に入り感染ルートが推定できない「経路不明」の感染患者も増えている。市中感染の懸念も高まっており、関係者は、改めて感染対策の徹底を求めている。[br][br] 県内では昨年3月に初めて感染者が確認された。当初は、旅行者や県外への移動歴がある人の感染が判明するケースが多く、広がりも、家族間など限定的な範囲にとどまっていた。[br][br] ただ、今年に入り、感染者数を押し上げるクラスターが続出。これまでに県内で確認された20件(16日現在)のうち、9件は年明け以降の発生だった。学校や介護施設、葬祭行事、スポーツ施設などで発生しており、日々の生活を送る幅広い場面に感染リスクが潜んでいることを浮き彫りにしている。[br][br] 一方、八戸市内では年明け以降、県外移動歴や感染者との接触歴などがない「感染経路不明」の患者が増加傾向にある。[br][br] 本紙の集計では、1月1日~2月16日までの感染確認者計52人のうち約10人は、県外移動歴がなく、陽性者との接触歴もなかった。およそ5人に1人が感染経路不明という計算だ。[br][br] 新型コロナの特徴として、感染しても無症状の場合があることから、感染に気づかないまま他人に感染させ、広がっているケースも推測されるという。[br][br] 「自分ではマスクや消毒をしていても、やはり不安」と話すのは市内の無職女性(77)。持病があることから、新型コロナ関連のニュースを気にして見ているという。ただ、最近は自分も含め、周囲が“コロナ慣れ”していると感じているといい「今こそ気を抜いてはいけないのでは」と訴える。[br][br] 県内のクラスターに関しては、施設内で十分換気をしていなかったり、施設利用者全員がマスクをしていなかったりと感染対策が不十分だったことが拡大の一因となったとみられるものも複数確認されている。[br][br] 八戸市保健所の小笠原光則副所長は「いつ、誰が感染してもおかしくない状況。まずはマスクの着用と手指の消毒を徹底し、会話や食事の場面でもさまざま気を使うなど、一人一人が感染予防対策を継続するしかない」と強調する。 新型コロナウイルスのクラスターや経路不明感染者が相次ぐ青森県内。改めて感染予防対策の徹底が求められる(写真はコラージュ)