赤色LEDでカンパニュラ成長促進 早期収穫可、負担軽減期待/八戸市農業経営振興センター

赤色LEDを照射しているカンパニュラの生育試験=8日、八戸市農業経営振興センター
赤色LEDを照射しているカンパニュラの生育試験=8日、八戸市農業経営振興センター
三八地域で切り花向けに栽培が盛んなカンパニュラについて、無加温でも赤色発光ダイオード(LED)の照射により生育を早められることが、八戸市農業経営振興センターの栽培試験で実証された。過去に宮城県内では同様の実績があるが、より寒い同地域でも可能.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 三八地域で切り花向けに栽培が盛んなカンパニュラについて、無加温でも赤色発光ダイオード(LED)の照射により生育を早められることが、八戸市農業経営振興センターの栽培試験で実証された。過去に宮城県内では同様の実績があるが、より寒い同地域でも可能であることが判明。燃料費削減や、収穫期をずらすことによる作業効率向上、需要期の出荷につながるものと期待されている。[br][br] 同地域のカンパニュラは秋に定植し、促成栽培では2月ごろから加温と白熱電球による電照を行った上で春に収穫する。加温などに要するコスト抑制などが課題となっていた。[br][br] 栽培試験は2020年度からの3カ年事業で、初年度は4品種で検証。19年11月に定植した株を無加温で栽培し、▽毎日深夜に4時間LED電照▽無電照―の場合で生育状況を比較した。[br][br] 結果はLEDを照射した方がどの品種も生育が早く、品種によっては20日程度早く収穫できた。草丈の長さやつぼみの数、切り花の重さなどは無電照の方が優れていたが、いずれも切り花としての長さは80センチ以上を確保した。[br][br] 担当の佐々木達也技師は「影響の少ない品種を選べば、十分出荷できる品質だ」としている。今後は定植時期や電照時間を変え、調査を継続する。赤色LEDを照射しているカンパニュラの生育試験=8日、八戸市農業経営振興センター