八戸西が21世紀枠の東北地区候補校に推薦された。青森県勢としては、第80回記念大会の五農以来2度目の推薦。10月の秋季東北大会は準々決勝で敗れ、一般枠での選出は絶望的とみられていたが、一転、悲願の甲子園への可能性を残して来年1月の出場校選考委員会を待つことになる。宮﨑一綺主将は「わくわくしている。出場が決まったわけではないが、東北代表としての自覚を持ち、気を引き締めて練習していく」と決意を新たにした。[br][br] 11日は同校の渡辺学校長が練習開始前のミーティングで、選手らに東北地区候補校となったことを報告し、「選ばれたことを糧に、今後も練習、勉学をより一層頑張ってほしい」と激励。ナインの顔には次々と喜びの笑みが浮かんでいた。[br][br] 小川貴史監督は取材に、「推薦してもらえたのは大変光栄なこと。地域の皆さんから応援してもらえるようなチームをつくっていきたい」と力を込めた。[br][br] 冬場は悪天候などで思うような練習ができない場合もあるだけに、チームは既にむつ市や秋田県の屋内練習場を予約済み。エース福島蓮は「一冬かけて下半身を強化して制球力を高めるとともに、直球の球速を上げたい。いつも通り練習していくだけだ」と成長を誓った。[br][br] 過去のセンバツに青森県勢が21世紀枠で出場したことはない。80回記念大会当時は元々の東北地区候補校だった大曲工(秋田)が辞退したことで五農にチャンスが回ってきたが、結局、選考委員会で選ばれなかった。