寒風にゆらり 甘みじっくり/南部町で干し柿作り盛ん

ずらりとひもでつるされた柿の様子を確かめる大向光嘉さん=26日、南部町鳥舌内
ずらりとひもでつるされた柿の様子を確かめる大向光嘉さん=26日、南部町鳥舌内
本格的な冬を前に、南部町で特産の「妙丹柿」を使った干し柿作りが盛んに行われている。民家の軒下やビニールハウスにつるされたオレンジ色の実は寒風に揺れ、じっくりと甘みを蓄えている。 26日、同町鳥舌内の農業大向光嘉さん(73)の加工場では、11.....
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 本格的な冬を前に、南部町で特産の「妙丹柿」を使った干し柿作りが盛んに行われている。民家の軒下やビニールハウスにつるされたオレンジ色の実は寒風に揺れ、じっくりと甘みを蓄えている。[br][br] 26日、同町鳥舌内の農業大向光嘉さん(73)の加工場では、11人が皮むきやひもで結わえる作業に精を出していた。作業は今月10日に始まり、来月中旬まで続く見通しで、例年より2割多い約25万個を製造する。[br][br] 製造を本格化させたのは約10年前。干す前に殺菌処理をしたり、細い串を使ったりするなど独自の工夫を重ね、色鮮やかで柔らかな食感を出すことに成功した。[br][br] 大向さんは「この辺りの柿は種がないのが特徴。食べやすくおいしい妙丹柿の産地を守っていかなければ」と強調。先の見えない新型コロナウイルス禍の影響を案じつつ、「干し柿は冬の風物詩。多くの家庭で味わってほしい」と話した。[br][br] 干し柿は年明けに仕上がり、地元市場を通じて青森県内外に出荷される。ずらりとひもでつるされた柿の様子を確かめる大向光嘉さん=26日、南部町鳥舌内