中小企業景況4期ぶり改善/青い森信金、7~9月期

青い森信用金庫は17日までに、青森県内中小企業の2020年7~9月期の景況リポートをまとめた。全産業の売上高に関する業況判断指数(DI)は、前期(4~6月期)との比較で5・9ポイントアップのマイナス52・3となり、4期ぶりに改善した。新型コ.....
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 青い森信用金庫は17日までに、青森県内中小企業の2020年7~9月期の景況リポートをまとめた。全産業の売上高に関する業況判断指数(DI)は、前期(4~6月期)との比較で5・9ポイントアップのマイナス52・3となり、4期ぶりに改善した。新型コロナウイルスの影響は依然として深刻だが、飲食関係を含む小売業やサービス業など、全6業種のうち5業種で上向いた。来期(10~12月期)は全体でさらに改善すると予測している。[br][br] DIは、前年同期に比べて業績が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値。製造、卸売り、小売り、建設、サービス、不動産の6業種を調査した。 今回は9月中に960社が回答。地区別では八戸313社、上十三171社、下北122社、青森196社、津軽158社だった。[br][br] 業種別は、製造がマイナス62・3(前期比1・5ポイント減)で唯一のダウン。卸売りがマイナス41・4(18・4ポイント増)、小売りがマイナス65・4(3・3ポイント増)、建設がマイナス23・8(10・7ポイント増)、サービスがマイナス67・7(2・9ポイント増)、不動産がマイナス35・9(6・6ポイント増)となった。来期は製造、建設、サービスが改善、卸売りと小売りが悪化、不動産が横ばいとなる見通しだ。[br][br] 地区別で見ると、八戸がマイナス52・7(1・1ポイント増)、上十三がマイナス58・5(12・2ポイント増)、青森がマイナス44・9(12・0ポイント増)、津軽がマイナス50・0(12・0ポイント増)と4地区で上向いた半面、下北のみマイナス57・4(8・2ポイント減)でダウンした。来期は下北、青森、津軽が改善し、八戸と上十三は悪化の予想となっている。[br][br] 一方、経営上の問題点(複数回答)は「売り上げ減少」が56・7%で最多。次いで「同業者との競争激化」が24・3%、「人手不足」が22・5%となった。