経営効率化へ県内初の連携法人設立へ/十和田中央病院と三沢病院

地域医療連携推進法人の設立を目指す十和田市立中央病院と(上)と三沢市立三沢病院
地域医療連携推進法人の設立を目指す十和田市立中央病院と(上)と三沢市立三沢病院
十和田市立中央病院と三沢市立三沢病院は13日、持続的、効率的な病院経営を維持するため、来年4月に青森県内初の地域医療連携推進法人「上十三まるごとネット」を設立する方針を明らかにした。地域の中核を担う両病院が独立性を保ちながら連携することによ.....
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 十和田市立中央病院と三沢市立三沢病院は13日、持続的、効率的な病院経営を維持するため、来年4月に青森県内初の地域医療連携推進法人「上十三まるごとネット」を設立する方針を明らかにした。地域の中核を担う両病院が独立性を保ちながら連携することによって、医療の役割分担や薬品の共同購入、高額機器の効率的な更新、共同研修の推進などが図られ、サービスの質の向上や経費削減が期待される。将来的には上十三地域の他の病院などにも参加を促す方針で、同法人を軸に地域全体で医療課題の解決に当たる。[br][br] 同日、両病院がそれぞれ開いた会合で説明した。地域医療連携推進法人は、2015年の改正医療法により、良質で適切な医療を提供するため病院などの連携を進めようと制度化されたもので、都道府県が認定する。20年10月現在、全国で20団体が認定されており、「上十三まるごとネット」が認定されれば、東北地方で4例目となる。[br][br] 年内に一般社団法人として登記し、県に認定を申請。青森県医療審議会の諮問を経て、来年4月の設立を目指す。設立後は、上十三地域の他の病院などにも参加を打診するという。[br][br] 上十三地域の医療環境を巡っては、人口減少を背景に、急性期病床の過剰配置、回復期病床の不足、医療従事者の確保などの課題が山積しており、将来的に単体での病院経営が困難になることが危惧されている。[br][br] 中央病院の丹野弘晃事業管理者は「特に超高齢化が進むこの地域では、いかにして地域医療を維持していくか、極めて強い危機感があったことが原動力になった」と強調。[br][br] 三沢病院の坂田優事業管理者は取材に、「私たちが目指すのは、小さなエリアで(医療の提供を)完結させる法人だ」と述べた。地域医療連携推進法人の設立を目指す十和田市立中央病院と(上)と三沢市立三沢病院