青森県、がん死亡率16年連続ワースト1

国立がん研究センター(東京)が13日までにまとめた都道府県別がん死亡データによると、2019年の青森県の75歳未満年齢調整死亡率(人口10万人当たり)は90・8人(前年比0・3人減)で、16年連続全国ワースト1だった。県は17年度策定の「第.....
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 国立がん研究センター(東京)が13日までにまとめた都道府県別がん死亡データによると、2019年の青森県の75歳未満年齢調整死亡率(人口10万人当たり)は90・8人(前年比0・3人減)で、16年連続全国ワースト1だった。県は17年度策定の「第3期がん対策推進計画」で、22年までに死亡率を81・3人まで抑える目標を掲げているが、達成は厳しい状況だ。[br][br] 部位別のがん死亡率で全国最下位だったのは、14年連続の「大腸」12・9人(2・0人減)、共に2年連続の「直腸S状結腸移行部」5・5人(0・3人減)と「膵(すい)」9・6人(0・5人増)。「胆のう及び他の胆道」3・3人(0・3人増)も最下位だった。[br][br] 男女別では、男性112・6人(5・9人減)、女性71・5人(4・6人増)で共に最下位。全国平均は男女合わせて70・0人だった。青森県との差は20・8人で、前年差の19・5人から1・3人悪化。46位の秋田県との差は8・8人だった。[br][br] 女性特有のがんは依然として課題が多い。全国最下位は「卵巣」5・9人(0・9人増)、「乳房」15・0人(1・4人増)。「乳房」は過去最悪だった。37位の「子宮」は5・8人(0・7人減)。女性については「胃」(7・8人)や「肺」(5・2人)も大幅に悪化している。[br][br] 女性の死亡率が高くなった現状について、県がん・生活習慣病対策課の奥村智子課長は「詳しい要因は不明。専門家の知見を生かしながら分析する」と説明した。また、「大腸がん」は早期の発見、治療で死亡率減少が見込まれることから検診受診を勧奨し、改善を目指すとしている。