南部地方えんぶりは中止 練習でのコロナ対策厳しく

毎年2月に南部町で開催される「南部地方えんぶり」について、主催団体の南部地方えんぶり保存振興会(石橋薫会長)は30日、同町のバーデパークふくちで理事会を開き、来年の行事を中止すると決めた。新型コロナウイルスの感染防止のためで、多くの関係者が.....
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 毎年2月に南部町で開催される「南部地方えんぶり」について、主催団体の南部地方えんぶり保存振興会(石橋薫会長)は30日、同町のバーデパークふくちで理事会を開き、来年の行事を中止すると決めた。新型コロナウイルスの感染防止のためで、多くの関係者が集まる練習の場で予防策の徹底が難しいと判断した。[br][br] 会合には同振興会の理事ら約20人が出席。意見交換で「練習では1カ所に多くの人が集まる。感染予防は簡単ではない」「子どもを新型コロナから守る責任がある」など開催に難色を示す声が相次いだことから、石橋会長が中止を提案し、了承された。[br][br] 南部地方えんぶりでは例年、1月下旬ごろから10日間ほど各組が本番へ向けた練習に励む。石橋会長は会合後の取材に「練習では太夫や舞手だけでなく、裏方や子どもの保護者も集まる。指導や食事もあり、人同士の密集や接触は避けられない」と説明。「えんぶりを守り、人を守るために今回は休んだ方がいいと判断した」と理解を求めた。