青森県内9月有効求人倍率0・89倍 5カ月連続1倍割れ

青森労働局は30日、青森県内の9月の有効求人倍率(季節調整値)が、前月から0・02ポイント低下し0・89倍だったと発表した。新型コロナウイルスによる経済停滞が続き、5カ月連続で1倍を割り、2015年4月以来の0・8倍台に沈んだ。同局の請園清.....
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 青森労働局は30日、青森県内の9月の有効求人倍率(季節調整値)が、前月から0・02ポイント低下し0・89倍だったと発表した。新型コロナウイルスによる経済停滞が続き、5カ月連続で1倍を割り、2015年4月以来の0・8倍台に沈んだ。同局の請園清人局長は「0・9倍前後で踏みとどまってほしいが、弘前市を中心とした新型コロナの感染拡大で、10月以降は厳しくなる」と危機感を示した。[br][br] 雇用失業情勢は「厳しい状況」との判断を維持。ただ、実情を反映し、「求人の減少に下げ止まりの動きが見られるものの、求職活動の長期化により、有効求職者が増加し、求人が求職を下回る状況が続く」と文言を変更した。[br][br] 季節的な変動を考慮しない原数値は、有効求人数2万3280人(前年同月比19・7%減)、新規求人数9114人(14・0%減)で、前年と比べると大きく落ち込む。ただ、月ごとの推移を見ると、7月から増加傾向にある。[br][br] 有効求職者数2万3641人(9・7%増)のうち、新規求職申込件数は4575人(7・9%減)。離職者は増加したが、新規申込件数は少なく、求職活動の長期化が浮き彫りに。同局は「求人の種類が少なく、希望の仕事が見つからない状態。マッチングに力を入れていく」としている。[br][br] 業種別の新規有効求人数は、卸売・小売業1190人(34・1%減)、宿泊・飲食サービス業555人(36・1%減)で落ち込みが激しい。一方、建設業1407人(2・1%増)と医療・福祉2307人(1・8%増)と増加した。[br][br] 公共職業安定所別の有効求人倍率は、野辺地が最も高い1・33倍で、八戸1・26倍、十和田1・05倍と続く。