青森県が26日発表した2019年度学校給食の県産食材利用状況調査によると、利用率は重量ベースで前年度比0・1ポイント減の66・5%、金額ベースで0・5ポイント減の54・8%とそれぞれ微減した。重量は過去3番目、金額は現行調査となった10年度以降で2番目の高水準だった。[br][br] 調査対象は給食を提供する県内の公立小中学校416校で、このうち414校が回答した。 重量ベースで食品群別の県産利用率を見ると「主食・牛乳」97・8%(0・2ポイント減)、「果実」53・8%(0・1ポイント増)、「畜産物」33・0%(1・3ポイント増)。給食費の値上げや地元自治体の支援などで県産牛肉と鶏肉の利用量が伸びた。[br][br] 一方、スルメイカなどの不漁の影響で、「水産物」は18・0%(2・6ポイント減)と4年連続で利用率が低下した。県産の豆腐やみその利用が減り、「豆類」も30・3%(1・0ポイント減)とダウンした。[br][br] 地域別の利用率は、重量ベースで三八が68・5%(0・2ポイント増)でトップだった。畜産物や県産リンゴの提供が増えた上北は65・2%(0・8ポイント増)で、地元野菜を使ったメニューを積極的に取り入れた下北は64・0%(0・7ポイント増)で共に過去最高となった。[br][br] 県は19年度、県産食材利用率アップを目指し、カット野菜の供給拡大に向けた検討会議や給食向けの加工品開発に取り組んだ。[br][br] 20年度は、新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込む県産牛肉やホタテなどを給食で提供し、地元食材の魅力を子どもたちにPRする事業を実施している。