川守田氏退任、組合長に松本氏/馬淵川さけ・ます増殖漁協

南部町の馬淵川でサケの捕獲、採卵事業を担う「馬渕川さけ・ます増殖漁協」で、副組合長だった松本福松氏(76)が組合長に就任したことが22日、分かった。前組合長の川守田稔氏(59)が9月下旬、退任したことに伴い、役員会で決定したという。本年度の.....
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 南部町の馬淵川でサケの捕獲、採卵事業を担う「馬渕川さけ・ます増殖漁協」で、副組合長だった松本福松氏(76)が組合長に就任したことが22日、分かった。前組合長の川守田稔氏(59)が9月下旬、退任したことに伴い、役員会で決定したという。本年度の採捕事業はまだ始まっておらず、松本氏は「今月中の開始を目指したい」としている。[br][br] 同漁協では2018年、組合運営への不満などから当時の組合長が任期途中で解任され、川守田氏をトップとする新体制に移行。一方、内部対立を引き金にした混乱が収まらず、採捕事業の前提となる近隣の内水面関係団体の同意取得は難航。事業開始へ向けた県への申請作業が滞り、18年度は捕獲ができず、19年度もシーズン終盤の短期間の実施にとどまった。[br][br] 松本氏によると、川守田氏の退任理由は「一身上の都合」という。採捕事業は例年なら9~12月ごろに行う。今後の運営について松本氏は「改革を進めて会計の透明性を高める。上下流の関係団体の要望も聞き、協力していく」とし、早期の正常化に意欲を示した。監督する立場にある県は取材に「事業の同意が得られるよう、課題解決へ向けて指導していく」とした。