久慈夫殺害、妻に懲役8年判決/盛岡地裁裁判員裁判

4月に久慈市栄町の自宅で会社員男性=当時(47)=が殺害された事件で、殺人の罪に問われた、同居する妻で事務員の被告(46)の裁判員裁判判決公判が20日、盛岡地裁で開かれ、加藤亮裁判長は懲役8年(求刑同10年)の実刑判決を言い渡した。 被告は.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 4月に久慈市栄町の自宅で会社員男性=当時(47)=が殺害された事件で、殺人の罪に問われた、同居する妻で事務員の被告(46)の裁判員裁判判決公判が20日、盛岡地裁で開かれ、加藤亮裁判長は懲役8年(求刑同10年)の実刑判決を言い渡した。[br][br] 被告は起訴内容を認めており、刑の重さが争点だった。判決で加藤裁判長は、男性が寝静まるのを待ち、犬用リードで首を締め付ける行為を繰り返したとして、「殺意は強固なものだった」と指摘。[br][br] 被告は日常的に暴力を受けており、事件の一端が被害者の言動などにあったとする一方、「他の手段を取らずに殺害したことは短絡的で、事件に至るまでの経緯を過度には考慮できない」とした。[br][br] その上で、早い段階から事実を認め、反省の気持ちや更生の意欲を示しているとして、情状を酌量した。[br][br] 控訴について、被告側の弁護士は閉廷後の取材に「主張は最大限考慮されたと思うが、本人と話して決める」と述べた。[br][br] 判決によると、被告は4月16日午前0時ごろ、仕事を辞めると言い出した男性と自宅で口論になり、暴力を受けて「殺すぞ」と言われたことなどから、殺害を決意。同日午前4時15分ごろまでの間に、就寝中の男性の首にリードを巻き付けて絞め、窒息により死亡させた。