六ケ所村農業支援員遠藤さん 村内初の放牧酪農目指す

六ケ所村内の牧場で牛の餌やりを行う遠藤響子さん。村内初の放牧酪農を行うことを目指している
六ケ所村内の牧場で牛の餌やりを行う遠藤響子さん。村内初の放牧酪農を行うことを目指している
秋田市出身の遠藤響子さん(24)が10月から、新規就農を志す人材を支援する六ケ所村の農業支援員に再任された。遠藤さんは酪農家になるため2016年度から3年間同支援員を務めた後、19年からは乳製品の輸出量が世界最大のニュージーランドで現地の運.....
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 秋田市出身の遠藤響子さん(24)が10月から、新規就農を志す人材を支援する六ケ所村の農業支援員に再任された。遠藤さんは酪農家になるため2016年度から3年間同支援員を務めた後、19年からは乳製品の輸出量が世界最大のニュージーランドで現地の運営形態などを学習。現在はその経験を生かして村内初の放牧酪農を目指しており、「酪農は素晴らしい仕事。お世話になっているこの村に新しい風を吹かせたい」と笑顔を見せる。[br][br] 遠藤さんは七戸町の青森県営農大学校に進学。村内の牧場などで実習し、酪農の楽しさを学んだ。村との縁ができたことから、卒業後の16年4月に初の村農業支援員に就任。生活費などをバックアップしてもらいながら、村内の各牧場で研修を重ねた。[br][br] 研修の中で遠藤さんは、自身が目指す牧場の形を、牛舎などではなく山などに放して牛を育てる放牧酪農に定めたという。[br][br] 村内には同様の形態がないため、昨年4月からワーキングホリデーを利用して放牧酪農の本場ニュージーランドに留学。現地の農場で働きながら勉強した。[br][br] 1年間で戻る予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、帰国が9月まで延期になる困難も経験。それでも遠藤さんは、「3月の出産シーズンを見られて良い経験になった」と前向きに乗り切ったという。[br][br] 今月上旬に村役場で辞令を交付した戸田衛村長は、取材に「遠藤さんには若手の酪農家として期待している。頑張ってほしい」とエールを送った。[br][br] 遠藤さんは再び、村内の農場で約3年間の研修を行う予定。六ケ所村内の牧場で牛の餌やりを行う遠藤響子さん。村内初の放牧酪農を行うことを目指している