「髪を失った人の役に立ちたい」 村井さん(八戸・根城小3年)ヘアドネーションに参加

「さっぱりした」「誰かの役に立ちたい」と話す村井由梨亜さん
「さっぱりした」「誰かの役に立ちたい」と話す村井由梨亜さん
八戸市立根城小3年の村井由梨亜さん(8)は、病気やけがなどで髪を失った子どもに医療用ウィッグを作るため、自身の髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」に参加した。フルウィッグを作るために苦労して4年間髪を伸ばし続け、16日に市内の美容院で断髪。.....
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 八戸市立根城小3年の村井由梨亜さん(8)は、病気やけがなどで髪を失った子どもに医療用ウィッグを作るため、自身の髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」に参加した。フルウィッグを作るために苦労して4年間髪を伸ばし続け、16日に市内の美容院で断髪。由梨亜さんは「誰かのためになれることがうれしい」と笑顔で話した。[br][br] 元々長い髪が好きで幼稚園の年中ごろから髪を伸ばしていたが、2年ほど前に読んだ新聞記事でヘアドネーションを知った。自分と同じ年くらいの子が参加したことを知り、「私もみんなのためになりたい」と、寄付をするため髪を伸ばすことを決意した。[br][br] 柔らかく引っ掛かりやすい髪を整えるために、毎日早起きをして身支度を開始。体育の時は首元が暑くなり大変だったという。[br][br] フルウィッグにするため31センチ以上に伸ばしてから切ることを決めてからは、鏡の前で毛先が見えないように髪を束ね、短くなった自分の姿をイメージしてきた。「涼しくなりそう」「学校の友達はびっくりするかな」と考えるだけでわくわくしたという。[br][br] 16日、市堤町の美容院「Coralreef」でいよいよ髪を切ることに。担当スタイリストの中新田庸平さんによると、長期休みに子どもからの依頼を受けるなど、年齢を問わずヘアドネーションが認識されてきたという。[br][br] 髪は長さを測りながらはさみが入れられ、細い束に分けられた。約1時間後、腰のあたりまであった髪は耳の高さほどのショートボブに。[br][br] 終わるまでじっと目を閉じていた由梨亜さんは、新しい自分と対面すると「イメージ通り」とにっこり。発送するため自分の髪の毛を受け取ると、「誰かが助かりますように」とつぶやいた。「さっぱりした」「誰かの役に立ちたい」と話す村井由梨亜さん