【八戸西―花巻東】打線沈黙1点止まり ボール球に苦戦

【八戸西―花巻東】9回八戸西1死二塁、西谷泰成が左前適時打を放ち、1点をかえす=17日、石巻市民
【八戸西―花巻東】9回八戸西1死二塁、西谷泰成が左前適時打を放ち、1点をかえす=17日、石巻市民
初戦で10安打10得点と好調だった打線が息を潜めた。八戸西は左横手投げの相手先発に手を焼き、土壇場の反撃も実らず惜敗。同校の歴史の中で一番長かった“秋”は4強目前で幕を閉じた。 対策はしてきたはずだった。初戦突破後に急きょ、地元から左投手2.....
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 初戦で10安打10得点と好調だった打線が息を潜めた。八戸西は左横手投げの相手先発に手を焼き、土壇場の反撃も実らず惜敗。同校の歴史の中で一番長かった“秋”は4強目前で幕を閉じた。[br][br] 対策はしてきたはずだった。初戦突破後に急きょ、地元から左投手2人を石巻に呼び、16日の休養日はしっかり打撃練習に取り組んだが、いざ対峙すると、「変化球のキレが想像以上で、ボール球の見極めができなかった。低めの球に手を出してしまった」と宮﨑一綺主将。[br][br] ベンチの作戦も実らなかった。打線は「初球から変化球をたたく」作戦だったが、結果的に早いカウントから打ち取られ、七回まで無安打とリズムを乱した。小川貴史監督は「じっくり相手の配球を見て、対応していくべきだった」と采配を反省した。[br][br] 打線が意地を見せたのは九回。1死から桐山大空が二塁打で出塁し、西谷泰成が外角のスライダーを左前に運んで1点を返した。一塁を蹴った西谷は「好機を広げたい」と二塁を狙ったが、相手守備は冷静に二塁へ転送。結局タッチアウトとなり、2死走者なしとなった。「間に合っていれば、逆転の可能性もあったはずだが…」と唇をかんだ。[br][br] 4強入りを逃したことで一般枠でのセンバツは厳しい状況で、青森県勢がこれまで選ばれたことのない「21世紀枠」に望みを託すことになる。宮﨑主将は「単打でつなぐ打線に磨きを掛けていく。気持ちを切らさず、練習し続けたい」と前を向いた。【八戸西―花巻東】9回八戸西1死二塁、西谷泰成が左前適時打を放ち、1点をかえす=17日、石巻市民