コロナ対策配慮、避難所開設・運営の手順確認 三沢市防災訓練

避難者役の職員(右)にチェックボードを示し、健康状態などを確認する運営係役の職員
避難者役の職員(右)にチェックボードを示し、健康状態などを確認する運営係役の職員
三沢市は3日、市国際交流スポーツセンターなどで、大地震の発生を想定した防災訓練を実施した。職員約70人が、感染拡大防止や十分な距離の確保など、新型コロナウイルス感染症対策に配慮した避難所の開設・運営の手順や注意点を確かめ、いつでも起こり得る.....
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 三沢市は3日、市国際交流スポーツセンターなどで、大地震の発生を想定した防災訓練を実施した。職員約70人が、感染拡大防止や十分な距離の確保など、新型コロナウイルス感染症対策に配慮した避難所の開設・運営の手順や注意点を確かめ、いつでも起こり得る大きな災害に備えた。[br][br] 市は新型コロナの感染拡大防止のため、11日に予定していた総合防災訓練の中止を決めた。一方で避難所を、感染リスクを避けながら円滑に運営できるように、職員が取るべき行動を確認して対応能力の向上を図ろうと、小規模での訓練を企画した。[br][br] 災害時に避難所となる同センターの玄関付近では、職員が避難者役と運営係役に分かれ、避難者を受け入れる訓練を実施した。感染防止装備をした運営係が、徒歩や車で来た人から健康状態や感染者との行動歴などを確認。「保健所から自宅待機を指示されている」といった申告を受けると、別室へ誘導した。[br][br] メインアリーナでは設営訓練を行い、段ボールベッドや間仕切り用のテントの組み立てを体験したほか、密を避けた居住空間のイメージを確かめた。[br][br] 訓練について、種市俊之防災管理課長は「時間がかかったところもあったので、振り返りを通して改善したい」と話す。[br][br] 市によると、市内の避難所17カ所の収容人数は計1万2105人だが、新型コロナ対策を踏まえた国の方針にのっとれば計2015人まで縮小する。このため、市は学校の空き教室を活用するなどの対策を講じる予定。田面木るり子総務部長は「避難者を受け入れられないという状況にならないように対応する」と強調した。避難者役の職員(右)にチェックボードを示し、健康状態などを確認する運営係役の職員