目指せ!若者の地元定着 八戸の有志がNPO法人設立

20日のイベントをPRする長谷川明理事長=9月上旬、八戸市
20日のイベントをPRする長谷川明理事長=9月上旬、八戸市
八戸圏域で若者の流出を食い止め、地域活性化を手助けしようと、八戸市内の有志が今夏、NPO法人「地域活性化教育支援ネットワーク(REN)」を設立した。若者に生まれ育った地域に関心を持ってもらうと同時に、地元企業と教育現場の架け橋になることを目.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 八戸圏域で若者の流出を食い止め、地域活性化を手助けしようと、八戸市内の有志が今夏、NPO法人「地域活性化教育支援ネットワーク(REN)」を設立した。若者に生まれ育った地域に関心を持ってもらうと同時に、地元企業と教育現場の架け橋になることを目指す。前八戸工業大学長の長谷川明理事長(70)は「県外流出の動きが当たり前ではなくなる社会に変えられたらいい」と設立の意義を強調する。[br] 団体設立の背景にあるのは、圏域内の若者が進学や就職のために県外へ流出する傾向が強いという危機感だ。市や商工会議所、大学など産学官が連携して3月に策定した「八戸未来創造中長期計画」によると、市の将来推計人口は若者の県外転出や出生数の減少などで、0~29歳が今後30年間で半減するというデータが出た。[br] 同計画の策定にも携わった長谷川理事長は「(若者が流出していく状況を)このまま見過ごしていいのだろうか。まずは一歩を踏み出したい」と一念発起。市内の企業や大学関係者など有志9人と共に7月に団体を立ち上げた。[br] 目指すのは、若者と地域の企業・産業を“つなげる”活動。学生には、産業や観光、文化など地域の特色について広く深く学んでもらう機会を設け、雇用機会を増やしたい企業に対しては、教育現場との接点づくりをサポートする方針。人材育成を目指す教育分野と人材発掘を狙う企業を結びつけることで「新たなイノベーションの創出にもつながれば」と青写真を描く。同市中心街に拠点となる事務局を構える予定。[br] 20日には、キックオフイベントとして同市のはっちで「#あざまる八戸よいちょまる」を開催予定。新型コロナウイルスの感染防止のため、一般来場者は募らず、ウェブサイトでの映像配信のみとなるが、地元の学生がまちづくり活動などを紹介するほか、若者の人口流出抑止に関するワークショップなどを行う。[br] 長谷川理事長は「まずは私たちの活動を知ってもらいたい。関心のある方々はぜひ見てほしい」とPRする。イベントは午後2時開始。映像の視聴は、同団体のホームページからアクセスできる。20日のイベントをPRする長谷川明理事長=9月上旬、八戸市