「郡部の教育機会奪わないで」県立高校再編 三八地区で意見交換会

三八地区の学級減などについて話し合った意見交換会=10日、八戸プラザホテル
三八地区の学級減などについて話し合った意見交換会=10日、八戸プラザホテル
青森県立高校教育改革推進計画第2期実施計画(2023~27年度)策定に向けた三八地区教育関係者らによる意見交換会が10日、八戸プラザホテルで開かれた。出席者からは、定員割れが続く三戸、名久井農業の2校の存廃論議を念頭に、「郡部の子どもの教育.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県立高校教育改革推進計画第2期実施計画(2023~27年度)策定に向けた三八地区教育関係者らによる意見交換会が10日、八戸プラザホテルで開かれた。出席者からは、定員割れが続く三戸、名久井農業の2校の存廃論議を念頭に、「郡部の子どもの教育機会を奪わないで」と存続を求める声が相次いだ。[br] 同計画では三八地区について、計画期間の5年間で中学卒業者数を156人減と見込み、募集学級数も3減を予定。既存校のうち、全日制では三戸の志望倍率や定員充足率が最も落ち込んでいる。名農では同計画を見据え、南部町が8月に「名農高を応援する会」を立ち上げ、存続を求める署名活動を行っている。[br] この日は7市町村の教育長ら15人の委員が出席。県教委は「仮に三戸が地域校に指定された場合、募集学級数は2減になる」と、調整の仕組みを説明した。[br] 三戸町の友田博文教育長は「町内の小中高が連携し、特色ある教育活動を展開してきた。五戸、田子の廃校も決まっており、名農と共に三戸郡の受け皿を残してほしい」と強調し、大半の委員がこれに賛同。[br] 一方、八戸市連合PTAの石橋伸之会長は「保護者としては多人数で安全・安心な学校環境にもニーズがある」と、統廃合に一定の理解を示した。出席者からは統廃合の場合、遠隔地の子どもが通学などに不自由しない制度を整備するよう求める声も上がった。[br] 15日には下北地区で意見交換会が行われる。三八地区の学級減などについて話し合った意見交換会=10日、八戸プラザホテル