21年3月期の売上高24%減/大平洋金属 利益面は改善へ

八戸市にフェロニッケルの製造拠点がある大平洋金属(本店・東京)は7日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で未定としていた2021年3月期通期(20年4月~21年3月)の連結業績予想を発表した。前期実績との比較で、売上高は24・5%減の333億.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 八戸市にフェロニッケルの製造拠点がある大平洋金属(本店・東京)は7日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で未定としていた2021年3月期通期(20年4月~21年3月)の連結業績予想を発表した。前期実績との比較で、売上高は24・5%減の333億700万円にダウンするが、利益面は上向くと見込んだ。[br] 同社は今後の見通しに関し、世界的な感染拡大で経済の先行きは不透明感が強く、当面はフェロニッケル需要の鈍化基調は続くと予想。一方、製品の価格形成の指標となるロンドン金属取引所(LME)の適用ニッケル価格は、段階的な経済活動の再開を背景とした需要回復により、緩やかに上昇すると見込んでいる。[br] こうした状況を踏まえ、売上高は減少する半面、営業損失は7億5800万円(前期実績は18億7900万円)に改善し、経常利益は23・5%増の12億100万円に伸びると予想。LMEニッケル価格の上昇によって棚卸資産(在庫)の評価が上がり、売上原価の抑制につながるとした。[br] 同社は21年3月期第1四半期(20年4~6月)の連結決算も公表。売上高は前年同期比50・9%減の57億800万円となった。[br] 営業損失は10億3400万円で赤字幅が4300万円拡大。経常損失は4億3700万円、純損失は4億4800万円で、それぞれ赤字幅を1億6800万円、1億9700万円圧縮した。販売数量は国内向け、海外向け共に減少し、全体では45・3%減となった。