【新型コロナ】青森県内の解雇・雇い止め労働者866人、雇用環境悪化顕著/アツギ東北むつ事業所の人員整理も影響

青森労働局は30日、新型コロナウイルスの影響で解雇や雇い止めされた青森県内の労働者が、22日時点で見込みも含めると42事業所、866人に上ると明らかにした。前回の6月19日時点に比べ倍以上に拡大し、雇用環境の悪化が顕著となっている。売り上げ.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森労働局は30日、新型コロナウイルスの影響で解雇や雇い止めされた青森県内の労働者が、22日時点で見込みも含めると42事業所、866人に上ると明らかにした。前回の6月19日時点に比べ倍以上に拡大し、雇用環境の悪化が顕著となっている。売り上げが落ち込む飲食業や宿泊業に加え、ストッキングを製造するアツギ東北(神奈川県海老名市)がむつ事業所などで進める大規模な人員整理により大きく膨らんだ。[br] 解雇者数は各地の公共職業安定所に対し、相談のあった事業所に聞き取った数字で、6月19日時点では401人だった。確認時点での数値のため、月別の数値を正確には反映していないが、同労働局は「7月に入り増加傾向にある」と懸念を示す。[br] 業種別では、主力工場のむつ事業所などで計330人の希望退職者を募ったアツギ東北を含む製造業が383人(6事業所)と最多。宿泊業184人(10事業所)、飲食業99人(8事業所)、道路旅客運送業41人(3事業所)と続いた。[br] 同労働局は大量の離職者が見込まれるアツギ東北に対応するため、8月上旬にもむつ公共職業安定所に雇用対策本部を設置する方針。むつ市や地元経済団体など関係機関と連携しながら、離職予定者への支援や企業への指導を行う。[br] 一方、売り上げが減少した事業所の雇用を支える雇用調整助成金については、22日までに申請があった3965件のうち、3412件を支給した。10日から郵送受付を始めた休業手当を受給できなかった労働者を対象とした休業支援金については、17件の申請があった。[br] 請園清人局長は「雇用維持のため、各企業や労働者にあった支援策を活用してもらえるように周知していく」と述べた。