工期短縮のため朝晩2交代制導入へ/原燃、再処理工場(六ケ所)の安全対策工事で

竜巻対策の一環で進められている冷却塔の新設工事=15日、六ケ所村
竜巻対策の一環で進められている冷却塔の新設工事=15日、六ケ所村
日本原燃は15日、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で今後実施する安全対策工事で、工期短縮のために朝晩の2交代制を導入する考えを示した。2021年度上期に設定する完工目標の実現に向け、ほぼ1日を通して作業を続けられる態勢を整える。対策工事.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 日本原燃は15日、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で今後実施する安全対策工事で、工期短縮のために朝晩の2交代制を導入する考えを示した。2021年度上期に設定する完工目標の実現に向け、ほぼ1日を通して作業を続けられる態勢を整える。対策工事の状況を報道陣に公開した後の質疑で明らかにした。[br] 再処理工場では、新規制基準の要求を満たすため、緊急時対策所の新設といった対策工事の一部が進んでいる。ただ、配管や電気系統の接続など、既存設備に影響を与える工事は原子力規制委員会の認可(設工認)を受けてから着手する必要がある。[br] 越智英治執行役員は質疑で、現時点で最も時間を要する工事を「(竜巻対策の一環で)昨冬に方針を示した冷却塔の新設」と説明。土木建築部門の担当者はその後の取材で、冷却塔新設の地盤工事に2交代制を取り入れる方針を示した。[br] 対策工事に従事する作業員は現在、1日当たり約6千人。本格化すれば約8千人まで増加するという。[br] 再処理工場は月内にも新基準への適合性審査に正式合格となる見込みだが、設工認の審査は最低でも1年程度かかるとされる。完工目標達成が厳しさを増す中、再処理工場では5月以降、作業事故が増加傾向にあり、安全確保が課題となっている。竜巻対策の一環で進められている冷却塔の新設工事=15日、六ケ所村